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秋の秀句と光が丘の秋 菖蒲あや詠
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おしろいが咲いて子供が育つ露路 菖蒲あや
菖蒲あやは俳誌春嶺を主宰。東京は葛飾の生まれで、高等小学校卒業後、日立亀戸工場で働く。風三桜の春嶺創刊に参加。生活感豊かな俳句を詠んだ。この句もその一つで、夕方にかけて咲くおしろい花が下町の路地に咲いている。学校を終えてその花をかすめて走り回る子供たちが、伸びた日も暮れて母親に何度も呼ばれてようやく家に戻るまでの光景が目に浮かぶようだ。女の子はその花を摘んで指につけたおしろいを鼻に塗ることもあっただろう。もっとも、僕は男の子だがおしろいで遊んだ思い出がある。