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秋の秀句と光が丘の秋 漱石詠

秋の秀句と光が丘の秋 漱石詠 画像

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洪水のあとに色なき茄子かな 夏目漱石
明治43年9月23日の日記にある句。病後対鏡として書かれていることから、自らを茄子になぞらえて詠まれたものと判断できる。つまり、漱石は明治43年6月胃潰瘍で入院、修善寺温泉に転地療養するも8月に大量吐血して危篤状態に陥る。こういった経過が反映されている。この後漱石は明治44年五女ひな子の突然死を経て、明治45年1月より朝日新聞に彼岸過迄の連載を始めている。