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行秋に袖も留るや女郎花　加賀千代女
朝顔につるべをとられた加賀千代女が、今度は女郎花(おみなえし)に着物の袖を引かれた俳句。｢をみな｣は美女･佳人を意味する古語で、万葉集では｢おみなえし｣を佳人部為、美人部師と表す歌もある。美女を圧倒する(圧す⇒へし)ほどの美しさを持つ花とのこと。そんな女郎花に気づかず通り過ぎようとした千代女が、着物の袖を掴まれたような気がして、その先を見ると美しい女郎花が自分を見つめていた。といったところでしょうか。確かに小さな黄色い花の集合花が目を引き、全体の容姿もすっきりとした秋を