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秋の秀句と光が丘の秋 一茶詠
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秋風やむしりたがりし赤い花 小林一茶
這え笑え二つになるぞけさからはと嬉しくて詠んだ子も今はいない。花を見てもその子の仕草を語りかけてくる。生きていれば言うまでもなく、死んでしまってもその側にいてやりたいのが人の子の親であろう。赤い花をむしりとりたがる子の残像は、忘れ得ぬ子が姿を変えた赤い花にせまる一茶自身の思いやもしれず、この世の無常を感じさせる。亡き子を偲ぶ内容からすれば赤い花は曼珠沙華かもしれないが、自分の娘であれば私はカンナにしたい(蛇足:カンナは江戸前期に渡来している)。