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秋の秀句と光が丘の秋 虚子詠
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秋空を二つに断てり椎大樹 高浜虚子
よく晴れた秋の日、大きな椎の木の下から見上げると、真っ黒な葉群が明るい青空を遮断して覆い被さってきます。椎の木は常緑の照葉樹で葉の数も多く、光を止めるため木漏れ陽も殆どなく、秋空をくっきりと分けてしまいます。でも、青空との境の葉々はくっきりと黒い形を見せて陽の光をしっかりと受け止めています。これらの関わりが照葉樹の森を作り、それによってもたらされた実を糧にして縄文の人々は生活を始めました。我々は青い空と濃い影を作る樹木についてもっと思いを廻らすべきではないでしょうか。