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この花の名はアカバナユウゲショウです。漢字では赤花夕化粧と表す。とても雰囲気のある名で、江戸の庶民が路地や川原土手で親しんだような趣がある。ところが北米南部原産で明治時代に観賞用として輸入されたもの。なんとあのスカーレット･オハラが馴染んだ花だったのかもしれない。ヴィヴィアン･リーの顔が浮かんでしまった。確かに花が日本文化に即した固有の表情を創るはずはなく、アフリカ原産でも日本の気象に適合すれば良く花開くのであろう。野の花に注目して約一か月半、漸くこの辺のことにいくらか気付いてきた。