特集記事 Reviews
#097ネリマ・ベジタブル・カフェ代表
岩間有希さん
地元・上石神井が大好き
地産地消は、ねりまの魅力!
練馬区は23区で一番農地が広く、地産地消できる恵まれた環境にあります。そんな「ねりまの農」を身近に感じてもらうイベントを企画・運営している、若者の集まり「ネリマ・ベジタブル・カフェ(以下:ベジカフェ)」をご存知でしょうか。代表を務める岩間有希さんにお話を伺いました。
「きっかけは私が練馬の農の文化や伝統、環境問題などに興味をもっていたので、2007年の夏に練馬まちづくりセンターで農をテーマとした区民企画講座に参加しました。月1回の勉強会を行い、そこで知り合った20代〜30代の方たちと一緒にベジカフェを立ち上げました」
「自分たちの住んでいるまちで地産地消ができるってすばらしいですよね。とくに私の住む練馬区の西側には、畑が多いんですよ。直売所も多いし、子どもの頃から住んでいる上石神井が大好きです」
約7年のベジカフェ活動で、年間のイベントもだんだん増えていきました。現在は、5月の「井のいち」で地元野菜の販売したり、梅干し教室(6月)、枝豆収穫体験(7月)、練馬大根収穫体験(11月)とその後、沢庵づくりなど。どなたでも自由に参加できます。
「ベジカフェのメンバーは、現在10人前後です。管理栄養士、イラストレーター、絵本作家、ハーブセラピストなど、それぞれスキルを持った人たちが、できることをできる時に助け合いながら行っています。例えば、管理栄養士の方に発酵の話をしてもらったり、メンバーのお母さんに沢庵づくりを開催してもらったり…」
「さらに、氷川神社の宮司さんと知り合って、境内で大根干しをさせていただいたり、大豆の卸の方と知り合って、在来種の大豆でみそ作りをしてみようとか、人と人がつながって『これやってみよう!』が広がっていく感じなんです」
その他にも、直売所マップや野菜レシピを作って配布しています。若い女性の感性だからこそ、同世代にも伝わりやすいのかもしれません。ベジカフェの活動は、基本的にはボランティア。自然を相手に自然体でいる岩間さん、とても魅力的に映ります!
ゆるやかに、そしてしっかりと
『農』を通してつながっていく…
岩間さんはいつ頃から、食や農に興味を持ったのでしょうか。
「小学校高学年の時、NHKの番組『ひとりでできるもん! 』の影響で料理をしたのが初めてでした(笑)。その頃から食べ物に興味が出てきましたね。中1では英語が得意だったので、ホテルマンに、中3で製菓学校に行きたいと思うようになって。変わらないのは、人にサービスしたり喜んでもらえることをしたかった、ということです!」
製菓学校卒業後は、数件の洋菓子店などで修業して、「ちょっとしたcafe PATISSIEReco房」を友人と一緒にオープン。練馬産野菜を取り入れたカフェをコンセプトに、オーナー&パティシエとなりました。「ねりま小松菜ケーキ」は、ねりコレにも認定されています。
「区民農園を借りて、初めて自力で野菜を作ってみたんです。小松菜、モロヘイヤ、エゴマ、レタスなどいろいろ作りました。特に小松菜ができすぎて(笑)、そんなきっかけでねりま小松菜ケーキができました」
現在の岩間さんは、区外にも活動の拠点を広げています。
「2009年に、『田舎で働き隊』という企画に参加して、日本一高齢化で過疎の村といわれる群馬県南牧村と出会いました。その後もずっと関わりを持ち、昨年は古民家で、今年は廃校になった中学校を利用して、夏の期間限定で『ちょっとしたCafe』をオープンしました。ここでも地産地消にこだわったケーキなどをお出ししています!」
「練馬と南牧村の交流イベントなども考えていけたらいいなあ」という岩間さんは、"人と農と地域をつむいでいく人"なんですね。
(2014年11月4日)
地産地消は、ねりまの魅力!
練馬区は23区で一番農地が広く、地産地消できる恵まれた環境にあります。そんな「ねりまの農」を身近に感じてもらうイベントを企画・運営している、若者の集まり「ネリマ・ベジタブル・カフェ(以下:ベジカフェ)」をご存知でしょうか。代表を務める岩間有希さんにお話を伺いました。
「きっかけは私が練馬の農の文化や伝統、環境問題などに興味をもっていたので、2007年の夏に練馬まちづくりセンターで農をテーマとした区民企画講座に参加しました。月1回の勉強会を行い、そこで知り合った20代〜30代の方たちと一緒にベジカフェを立ち上げました」
「自分たちの住んでいるまちで地産地消ができるってすばらしいですよね。とくに私の住む練馬区の西側には、畑が多いんですよ。直売所も多いし、子どもの頃から住んでいる上石神井が大好きです」
約7年のベジカフェ活動で、年間のイベントもだんだん増えていきました。現在は、5月の「井のいち」で地元野菜の販売したり、梅干し教室(6月)、枝豆収穫体験(7月)、練馬大根収穫体験(11月)とその後、沢庵づくりなど。どなたでも自由に参加できます。
「ベジカフェのメンバーは、現在10人前後です。管理栄養士、イラストレーター、絵本作家、ハーブセラピストなど、それぞれスキルを持った人たちが、できることをできる時に助け合いながら行っています。例えば、管理栄養士の方に発酵の話をしてもらったり、メンバーのお母さんに沢庵づくりを開催してもらったり…」
「さらに、氷川神社の宮司さんと知り合って、境内で大根干しをさせていただいたり、大豆の卸の方と知り合って、在来種の大豆でみそ作りをしてみようとか、人と人がつながって『これやってみよう!』が広がっていく感じなんです」
その他にも、直売所マップや野菜レシピを作って配布しています。若い女性の感性だからこそ、同世代にも伝わりやすいのかもしれません。ベジカフェの活動は、基本的にはボランティア。自然を相手に自然体でいる岩間さん、とても魅力的に映ります!
ゆるやかに、そしてしっかりと
『農』を通してつながっていく…
岩間さんはいつ頃から、食や農に興味を持ったのでしょうか。
「小学校高学年の時、NHKの番組『ひとりでできるもん! 』の影響で料理をしたのが初めてでした(笑)。その頃から食べ物に興味が出てきましたね。中1では英語が得意だったので、ホテルマンに、中3で製菓学校に行きたいと思うようになって。変わらないのは、人にサービスしたり喜んでもらえることをしたかった、ということです!」
製菓学校卒業後は、数件の洋菓子店などで修業して、「ちょっとしたcafe PATISSIEReco房」を友人と一緒にオープン。練馬産野菜を取り入れたカフェをコンセプトに、オーナー&パティシエとなりました。「ねりま小松菜ケーキ」は、ねりコレにも認定されています。
「区民農園を借りて、初めて自力で野菜を作ってみたんです。小松菜、モロヘイヤ、エゴマ、レタスなどいろいろ作りました。特に小松菜ができすぎて(笑)、そんなきっかけでねりま小松菜ケーキができました」
現在の岩間さんは、区外にも活動の拠点を広げています。
「2009年に、『田舎で働き隊』という企画に参加して、日本一高齢化で過疎の村といわれる群馬県南牧村と出会いました。その後もずっと関わりを持ち、昨年は古民家で、今年は廃校になった中学校を利用して、夏の期間限定で『ちょっとしたCafe』をオープンしました。ここでも地産地消にこだわったケーキなどをお出ししています!」
「練馬と南牧村の交流イベントなども考えていけたらいいなあ」という岩間さんは、"人と農と地域をつむいでいく人"なんですね。
(2014年11月4日)
11月24日(月祝)は 練馬大根収穫体験があります。 興味のある方はどうぞ!
氷川神社境内にて 「沢庵の漬込み」の様子 (写真提供:岩間さん)
「梅干しづくり」の様子 (写真提供:岩間さん)
直売所を探してみよう。 区内には直売所が300近く あります
カフェ近くの野坂農園の直売所。 「あやめ雪」という品種の カブなど、こだわり野菜も並ぶ
「Coconeri」3階 ちょっとしたcafe PATISSIEReco房の入口
ねりコレ認定の 「ねりま小松菜ケーキ」
カフェ店内の棚。 お菓子やグッズ、チラシなど 情報発信基地みたい
ふんわりした空気をまとい 相手を包み込んでしまう、 たおやかな岩間さん
プロフィール
岩間有希さん
1981年、横浜生まれ。6歳から現在まで上石神井在住。ネリマ・ベジタブル・カフェ代表。練馬区内の「農」を身近に感じられるイベントの企画・運営をしている。製菓学校卒業後は、ケーキ屋さんなどで修行。2008年から、友人と「ちょっとしたcafe PATISSIEReco房」をはじめ、オーナ−兼パティシエに。直売所めぐりやそこで野菜を買うことがライフワーク。現在は、日本一の過疎の村という群馬県南牧村で、出張カフェを行うことにも勢力を注いでいる。岩間さんの活動は、新聞やテレビなどでも取り上げられている。
ネリマ・ベジタブル・カフェ
ちょっとしたcafe PATISSIEReco房