特集記事 Reviews
#091 練馬イクメンパパプロジェクト(ねりパパ)代表
森 健也さん
仕事人間がイクメンに大変身!
転機は練馬に家を買ってから…
練馬のパパ団体といえば、ねりパパ! 「練馬を日本一の子育て地域にする」をモットーに、2010年の結成以来、様々なイベントに参加・開催しています。その代表・森健也さんは、普段は会社員としてバリバリ働いています。
「もともと仕事大好き、数字大好きの営業マン。一番にこだわって、そのためなら残業も徹夜も何でもしました(笑)。長女が生まれてからも、しばらくは育児に目覚めず…。妻にも、『家事育児、全部できるなら働いてもいいよ』なんて言っちゃうような夫でした(苦笑)」
最初は「イクメン」ではなかった…。ちょっと意外ですが、森さんに転機が訪れたのは練馬に引っ越した後でした。
「家を買って、死ぬまでここで暮らすのかなと思った時、地域活動をしたくなって。仕事をやめた後、死ぬとき独りなのはさびしいなと(笑)。そこで、ファザーリングジャパンのパパに出会ったんです」
父親であることを楽しもう、という理念の団体に触発された森さん。職を変え、働き方を変え、定時に帰るようになり、家事育児は手のあいているほうがやる…と、少しずつ変わっていきました。
「妻とはケンカもいっぱいしたけど(笑)。でも自分が変わって初めて、妻も変わったんです。他人は変えられないけど、自分は変えられますから! その結果、家族の笑顔がたくさん見られるようになった」と嬉しそうに笑う森さん。ただしそのためには、職場の理解も大切だと強調します。
「デスクトップを子どもの写真にしたり、『毎日ご飯作ってるんですよ〜』ってさりげなく伝えたり。事情をちゃんと伝えれば、上司も『大変だな』と理解してくれます。妻が第2子を妊娠したときは、『両親が遠いから、ボクがいないとみんな死んじゃうんです〜』と言って、育休を2か月とりました。ここ、面白おかしく言うのがポイントですよ(笑)」
定時に帰っても残業しても、業績や出世速度は変わらない、と森さん。その代わり、業務に支障が出ないよう工夫し、気配りすることは欠かしません。ニコニコ笑う優しいパパは、“デキる男”でもありました!
子どもを「地域人」にするのも
大きなミッションに
今や練馬のイベントのあちこちで見かける、ねりパパの活動。さぞかし忙しいと思うのですが?
「『ライフ・ワーク・ねりパパ・バランス』と呼んでるんですが。ねりパパは楽しいので、つい家庭をおろそかにしがち。でもそれはやめようと。絶対に子どもと家族が中心です!」
大きな組織になってきましたが、「しっかりとゆるく」を心掛けているそう。あだ名で呼び合い、敬語は禁止。普段はメーリングリストで情報交換しています。
「便利な家電を紹介し合ったり、育児の悩みを相談したり、バレンタインのお返しで奥さんに何を贈ったか発表したり。豪華なご飯を作った写真が届いたりすると、『俺ももっと家事やろう!』って触発されますね。“炎上”したらすごいですよ!(笑)」
男性ならではの競争心が、イクメンをよりイクメンにするのかも…? 妻の江史子さんにも伺うと、「実家が遠く、地域に知り合いがいなかったのですが、ねりパパで友達が増え、自然に地域に溶け込めました」と魅力を語ってくれました。
また、内気だった長女も、ねりパパでいろんな子と遊ぶうちに物おじしなくなったそう。取材した絵本ライブでは、みんなの前で歌ったり踊ったりと、大活躍していました。
「子どもを“地域人”にするのが、大きなミッションの一つなんです。ねりパパで子どもたち同士が友達になって、悩みを打ち明けたりできるようになったら、親として幸せだなって」
活動の先に、つねに子どもたちの未来を見据えています。
(平成26年5月1日)
転機は練馬に家を買ってから…
練馬のパパ団体といえば、ねりパパ! 「練馬を日本一の子育て地域にする」をモットーに、2010年の結成以来、様々なイベントに参加・開催しています。その代表・森健也さんは、普段は会社員としてバリバリ働いています。
「もともと仕事大好き、数字大好きの営業マン。一番にこだわって、そのためなら残業も徹夜も何でもしました(笑)。長女が生まれてからも、しばらくは育児に目覚めず…。妻にも、『家事育児、全部できるなら働いてもいいよ』なんて言っちゃうような夫でした(苦笑)」
最初は「イクメン」ではなかった…。ちょっと意外ですが、森さんに転機が訪れたのは練馬に引っ越した後でした。
「家を買って、死ぬまでここで暮らすのかなと思った時、地域活動をしたくなって。仕事をやめた後、死ぬとき独りなのはさびしいなと(笑)。そこで、ファザーリングジャパンのパパに出会ったんです」
父親であることを楽しもう、という理念の団体に触発された森さん。職を変え、働き方を変え、定時に帰るようになり、家事育児は手のあいているほうがやる…と、少しずつ変わっていきました。
「妻とはケンカもいっぱいしたけど(笑)。でも自分が変わって初めて、妻も変わったんです。他人は変えられないけど、自分は変えられますから! その結果、家族の笑顔がたくさん見られるようになった」と嬉しそうに笑う森さん。ただしそのためには、職場の理解も大切だと強調します。
「デスクトップを子どもの写真にしたり、『毎日ご飯作ってるんですよ〜』ってさりげなく伝えたり。事情をちゃんと伝えれば、上司も『大変だな』と理解してくれます。妻が第2子を妊娠したときは、『両親が遠いから、ボクがいないとみんな死んじゃうんです〜』と言って、育休を2か月とりました。ここ、面白おかしく言うのがポイントですよ(笑)」
定時に帰っても残業しても、業績や出世速度は変わらない、と森さん。その代わり、業務に支障が出ないよう工夫し、気配りすることは欠かしません。ニコニコ笑う優しいパパは、“デキる男”でもありました!
子どもを「地域人」にするのも
大きなミッションに
今や練馬のイベントのあちこちで見かける、ねりパパの活動。さぞかし忙しいと思うのですが?
「『ライフ・ワーク・ねりパパ・バランス』と呼んでるんですが。ねりパパは楽しいので、つい家庭をおろそかにしがち。でもそれはやめようと。絶対に子どもと家族が中心です!」
大きな組織になってきましたが、「しっかりとゆるく」を心掛けているそう。あだ名で呼び合い、敬語は禁止。普段はメーリングリストで情報交換しています。
「便利な家電を紹介し合ったり、育児の悩みを相談したり、バレンタインのお返しで奥さんに何を贈ったか発表したり。豪華なご飯を作った写真が届いたりすると、『俺ももっと家事やろう!』って触発されますね。“炎上”したらすごいですよ!(笑)」
男性ならではの競争心が、イクメンをよりイクメンにするのかも…? 妻の江史子さんにも伺うと、「実家が遠く、地域に知り合いがいなかったのですが、ねりパパで友達が増え、自然に地域に溶け込めました」と魅力を語ってくれました。
また、内気だった長女も、ねりパパでいろんな子と遊ぶうちに物おじしなくなったそう。取材した絵本ライブでは、みんなの前で歌ったり踊ったりと、大活躍していました。
「子どもを“地域人”にするのが、大きなミッションの一つなんです。ねりパパで子どもたち同士が友達になって、悩みを打ち明けたりできるようになったら、親として幸せだなって」
活動の先に、つねに子どもたちの未来を見据えています。
(平成26年5月1日)
石神井公園のプレーパークにて。
ねりパパメンバーは約70人
28〜51歳と幅広い。
メインは40代の働き盛り!
(写真提供:ねりパパ)
各地域のメンバーが中心となり、
月1回、10の児童館で
絵本ライブを開催している。
取材日は栄町児童館
パパの読み聞かせに
親子で夢中に!
商店街のイベントでも
マイクを付けて絵本ライブ!
ねりパパが生んだ
練馬の新ヒーロー
ネリマックス!
(写真提供:ねりパパ)
ロゴ入りのエプロンと
グレーのTシャツが
トレードマーク!
長男を産んだばかりの
妻・江史子さんは
現在、育児休業中
ウクレレはねりパパを
始めてから覚えたそう。
森さんの明るさが
会場を盛り上げます!
プロフィール
森 健也さん
1973年大阪生まれ、大泉学園在住。コンピューター系の大学卒業後、営業マンに。30歳で同じ職場の江史子さんと結婚。転勤族だったが2008年に本社に呼ばれ、行政機関への出向しその機関へ転職。2008年に長女・愛葵ちゃん、2014年長男・映人くんが誕生。2010年、ねりま子育てネットワークで出会った有志と、ねりパパを立ち上げる。活動内容は、育児:絵本ライブやプレーパーク、育自:ねりまイクメン講座、育地:地元のイベントへ出店などの3本柱。各種メディアに取り上げられ、第6回よみうり子育て応援団大賞奨励賞受賞。練馬で好きな店は、マスターがメンバーでもある大泉学園のもんじゃ焼き・お好み焼きの「わらべ」。
ねりパパ