#042 「石神井町囃子連」代表
渡邉 雍重さん
公開:2010.03.10

ふるさと文化館オープン!
迎え囃子が華やかに鳴り響く
2010年3月28日に、練馬区立石神井公園ふるさと文化館がオープンします! 練馬区の歴史や伝統文化、自然などについて体験しながら楽しく学ぶことができ、観光へも誘う新しい博物館です。
前日27日に催されるオープニングセレモニーで、迎え囃子を奏でるのは郷土芸能「石神井囃子連」の皆さん。ふるさと文化館建設準備委員も務めている代表の渡邉雍重さんに、出演の意気込みを伺ってきました!
「ふるさと文化館のコンセプトを検討するところから5年計画で関わってきましたからね、それはもう楽しみですよ。オープニングセレモニーの日は迎え囃子で彩りを添えることになっています。セレモニーの最後には獅子舞なども予定しています」
石神井囃子連はどんな活動をされているのでしょう?
「練馬区の稲荷神社、石神井神社、氷川神社などのお祭りやイベントに呼ばれるのが主です。練馬文化センターで2月に行われた、練馬区教育委員会主催の『第10回郷土芸能ねりま座公演』は良い出来でしたねえ」
渡邉さんは石神井囃子をはじめ、数々の神社で役を引き受けるなどご多忙中! 地域に密着した活動で何ごとにも取り組む姿勢には、地元を愛してやまない心意気が伺えます。お囃子への情熱がエネルギーになっているかのようです。
お客様に楽しんでいただき
私たちも楽しんで…
日頃、練習を重ねている場所は、石神井の光和小学校内にある公共施設「なごみ館」。この日も仕事を終えたメンバーがいそいそと駆けつけて、揃いの法被に袖を通します。皆さんの演奏を聴かせていただきながらの、何とも贅沢?な取材となりました。
「お囃子には、大間(おおま)、中間(ちゅうま)、早間(はやま)とあってね、私たち石神井囃子の曲調は『早間』なんですよ。小気味の良いテンポで少し早めにリズムをとるんです。太鼓はね、大太鼓(おおかん)、締太鼓(しらべ)、それぞれ叩き方が違うんでね、叩き手はどちらも覚えるんです」
皆さんピタリと揃っていますが、楽譜も何もありません。口伝えのように先輩から習って覚えるしかないとのこと。練習に励む皆さんの音を、時折目を閉じながらじっくり聞き入る渡邉さん。音や調子を感じ取っているその表情は真剣そのものです。
「今の曲目はね、『屋台』。一つの曲目を演奏するのに大体17分位かかりますかね。どれ、私も1曲やってみようか」
渡邉さんが鳴らす鉦(かね)は絶妙な強弱で、生き生きと鳴り響きます。鉦は「ヨスケ」と呼ばれ、笛や太鼓の四人を助けるという意味があるそうです。
お囃子を始めたのは17歳の時。友達と一緒に習ったものの、現在も続けられているのは渡邉さんお一人だとか。笛から始まり、鉦・太鼓までこなす、この道60年のまさに伝承者なのです!
お囃子の魅力はどんなところでしょう?
「道楽でやっているからね、楽しんでできるんです(笑)。好きでやっている演奏を、お祭りに来た方たちも楽しんでいただけたら、何よりうれしいですね」
独特なリズムで音と人を繋ぐ石神井囃子。神社の祭事はもとより、いろいろなイベントで活躍中です。機会があったら心弾む音色をぜひ堪能してください!
迎え囃子が華やかに鳴り響く
2010年3月28日に、練馬区立石神井公園ふるさと文化館がオープンします! 練馬区の歴史や伝統文化、自然などについて体験しながら楽しく学ぶことができ、観光へも誘う新しい博物館です。
前日27日に催されるオープニングセレモニーで、迎え囃子を奏でるのは郷土芸能「石神井囃子連」の皆さん。ふるさと文化館建設準備委員も務めている代表の渡邉雍重さんに、出演の意気込みを伺ってきました!
「ふるさと文化館のコンセプトを検討するところから5年計画で関わってきましたからね、それはもう楽しみですよ。オープニングセレモニーの日は迎え囃子で彩りを添えることになっています。セレモニーの最後には獅子舞なども予定しています」
石神井囃子連はどんな活動をされているのでしょう?
「練馬区の稲荷神社、石神井神社、氷川神社などのお祭りやイベントに呼ばれるのが主です。練馬文化センターで2月に行われた、練馬区教育委員会主催の『第10回郷土芸能ねりま座公演』は良い出来でしたねえ」
渡邉さんは石神井囃子をはじめ、数々の神社で役を引き受けるなどご多忙中! 地域に密着した活動で何ごとにも取り組む姿勢には、地元を愛してやまない心意気が伺えます。お囃子への情熱がエネルギーになっているかのようです。
お客様に楽しんでいただき
私たちも楽しんで…
日頃、練習を重ねている場所は、石神井の光和小学校内にある公共施設「なごみ館」。この日も仕事を終えたメンバーがいそいそと駆けつけて、揃いの法被に袖を通します。皆さんの演奏を聴かせていただきながらの、何とも贅沢?な取材となりました。
「お囃子には、大間(おおま)、中間(ちゅうま)、早間(はやま)とあってね、私たち石神井囃子の曲調は『早間』なんですよ。小気味の良いテンポで少し早めにリズムをとるんです。太鼓はね、大太鼓(おおかん)、締太鼓(しらべ)、それぞれ叩き方が違うんでね、叩き手はどちらも覚えるんです」
皆さんピタリと揃っていますが、楽譜も何もありません。口伝えのように先輩から習って覚えるしかないとのこと。練習に励む皆さんの音を、時折目を閉じながらじっくり聞き入る渡邉さん。音や調子を感じ取っているその表情は真剣そのものです。
「今の曲目はね、『屋台』。一つの曲目を演奏するのに大体17分位かかりますかね。どれ、私も1曲やってみようか」
渡邉さんが鳴らす鉦(かね)は絶妙な強弱で、生き生きと鳴り響きます。鉦は「ヨスケ」と呼ばれ、笛や太鼓の四人を助けるという意味があるそうです。
お囃子を始めたのは17歳の時。友達と一緒に習ったものの、現在も続けられているのは渡邉さんお一人だとか。笛から始まり、鉦・太鼓までこなす、この道60年のまさに伝承者なのです!
お囃子の魅力はどんなところでしょう?
「道楽でやっているからね、楽しんでできるんです(笑)。好きでやっている演奏を、お祭りに来た方たちも楽しんでいただけたら、何よりうれしいですね」
独特なリズムで音と人を繋ぐ石神井囃子。神社の祭事はもとより、いろいろなイベントで活躍中です。機会があったら心弾む音色をぜひ堪能してください!
(2010年3月10日更新)

真剣でいて、和気あいあいと
5人囃子の稽古は進む。
前列中央の女性は、孫の3代目

練馬区立石神井公園
ふるさと文化館
3月28日オープン、楽しみですね。

ヨスケと呼ばれる鉦をたたく
渡邉さん。
小気味よいリズムが心地良い!

付属芸の獅子舞で調子をとり、
お囃子の指導をしているのは、
ご子息の2代目

「なごみ館」和室。
楽器運搬や音の問題などを
気兼ねなく
練習できるのでありがたい、という
渡邉さんお気に入りの場所

練馬区民俗芸能大会のステージ
(渡邉さん写真提供)

昭和63年のお正月、
石神井公園の商店街を
獅子舞で商売繁盛の祈願をしました
(渡邉さん写真提供)

練馬区民俗芸能協議会
設立総会にて
(渡邉さん写真提供)

ディズニーランドのパレードを見ても、
人を楽しませるヒントがある!と
いつもお囃子のことを考えるという。
80歳には見えない若々しさです!
