特集記事 Reviews
#019
河口莉子さん・篠敬太郎さん・五十嵐和代さん
毎年春に行われる「照姫まつり」
主役三人の素顔をご紹介
練馬の二大まつりの一つが、春に開催される「照姫まつり」。今年は4月27日の日曜日に行われます。先日、お祭りに先がけて、照姫、豊島泰経、奥方の役が一般オーディションで決定しました。今回は選ばれた三人にご登場願い、それぞれの素顔に迫ってみました。
この日はちょうど宣伝用ポスターの撮影日。初めて絢爛豪華な衣装に身を包み、早くも気分はお祭りに向けて高まっていました。
まずは照姫役の河口莉子さんから。透き通るような白い肌がとても印象的で、座って話している姿もお姫様のよう。選ばれたときの感想は? と尋ねると「素直に嬉しいです」とさわやかに答える河口さん。4月からは高校2年生です。普段はどんな高校生活を送っているのでしょうか。
「学校の勉強では英語が好きです。部活は演技部に所属しています。これまで主役を演じたこともありますが、時代劇とかはあまりやらないですね。照姫まつりでは日本舞踊があるので、学校の授業で学んだダンスを生かして頑張りたいです」
なるほど演じることに慣れているのですね。さすが演劇部。こちらの質問にもテンポよく笑顔で答えてくれました。この先、目指すは女優の道? と思いきや、「将来は薬学部に進みたいです」ときっぱり。奥ゆかしいイメージの中に、たくさんの輝きを持った今年の照姫さん。将来が楽しみですね。
お次は、豊島泰経役の篠 敬太郎さん。普段は不動産関係のお仕事をされているサラリーマンです。泰経役は21回目にして、初めて一般公募で選ばれました。記念すべき一代目を演じるにあたり喜びもひとしおです。撮影を終えての一言は、
「噂には聞いていましたが、鎧は確かに重かったです。肩にずっしりと重みがかかって、支えるのが結構大変でした」
篠さんは184cmの長身。見るからに誠実そうなナイスガイです。
「子どもの頃から、背は高いほうでした。学生時代はバレーボールをやっていました。実はこれまで、二度ほど照姫まつりに参加しているのです。三年前に武者頭を、昨年は鳴物武者をやらせていただきました。今まで泰経役は有名人が務めていましたから、一般の募集はないのかな? と思っていたのです。ところが、今回は公募で決めると知り、ならば是非やってみようとオーディションを受けました」
篠さん、口ひげを蓄えた勇ましい泰経の姿がとてもお似合いでしたよ。
最後は奥方役の五十嵐和代さんです。しっとりと落ち着いた雰囲気で一言。
「着物を着るのは、成人式以来ですね。先ほど衣装を身に付けて撮影を終え、当日は何が何でも成功させなくてはならないと、責任をひしひしと感じました」
生粋のねりまっ子、という五十嵐さんが、奥方に応募した動機は何だったのでしょうか?
「私は石神井生まれの三原台育ち。父が事業を起こしたのも石神井でした。ある意味、この練馬に育ててもらったような感じがあります。父は既に亡くなりましたが、7回忌を無事終え、私の気持ちも一段落したところで、練馬区あげての『照姫まつり』に参加しようかと思い、今回の応募に至ったわけです」
取材には、春にふさわしいピンク色のスーツで登場の五十嵐さん。素顔は大勢の社員を率いる企業のトップ。そう、女社長さんなのです。やさしい雰囲気の中に凛とした強さを感じるところは、さすがビッグな奥方です。
練馬に生まれ育った三人から
区内のおすすめスポットは?
選ばれた三人は生まれ育った練馬をこよなく愛する人たち。まさしく正真正銘の『ねりま人』です。そこで、練馬区内の思い出の場所、おすすめスポットを伺ってみると、異口同音に『石神井公園』を挙げてくれました。
「最近は学校のほうが忙しくて行けなくなってしまいましたが、中でも石神井池のボートに乗るのが大好きです」と河口さん。
「ここは都会にありながら自然がたくさんありますよね。石神井公園、三宝寺池のあたりで、子どもの頃よく遊びました。また、小学校の遠足でも来たりして、幼少の頃は生活の一部になっていたような場所です。年々、石神井公園駅の周辺は開発が進んでいますが、この公園だけは区民の憩いの場所として大切に残していってほしいですね」と五十嵐さん。
篠さんは「もちろん、石神井公園はいい場所です」と前置きをした上で、「もう一か所気に入っている場所があるのです」と懐かしい風光明媚な場所を教えてくれました。
「家が近かったこともあり、よく遊んだのが高稲荷公園。氷川台方面の石神井川沿いにあるのですが、桜がとてもきれいな思い出の場所です。今も時折訪れます」
皆さん、石神井公園は、大好きなおすすめスポットなのですね。この場所に一歩足を踏み入れると、都会の喧騒がうそのように、時間がゆっくりと流れていくのを感じます。四季折々の風情が楽しめる石神井公園。「照姫まつり」も、この場所を舞台にして開催されます。
最後に照姫役の河口さんから「この日まで一生懸命練習を積んでまいりますので、みなさん是非遊びにいらしてください」とPR。演じる皆さんも体調を整えて、晴れの舞台に臨んでくださいね。
主役三人の素顔をご紹介
練馬の二大まつりの一つが、春に開催される「照姫まつり」。今年は4月27日の日曜日に行われます。先日、お祭りに先がけて、照姫、豊島泰経、奥方の役が一般オーディションで決定しました。今回は選ばれた三人にご登場願い、それぞれの素顔に迫ってみました。
この日はちょうど宣伝用ポスターの撮影日。初めて絢爛豪華な衣装に身を包み、早くも気分はお祭りに向けて高まっていました。
まずは照姫役の河口莉子さんから。透き通るような白い肌がとても印象的で、座って話している姿もお姫様のよう。選ばれたときの感想は? と尋ねると「素直に嬉しいです」とさわやかに答える河口さん。4月からは高校2年生です。普段はどんな高校生活を送っているのでしょうか。
「学校の勉強では英語が好きです。部活は演技部に所属しています。これまで主役を演じたこともありますが、時代劇とかはあまりやらないですね。照姫まつりでは日本舞踊があるので、学校の授業で学んだダンスを生かして頑張りたいです」
なるほど演じることに慣れているのですね。さすが演劇部。こちらの質問にもテンポよく笑顔で答えてくれました。この先、目指すは女優の道? と思いきや、「将来は薬学部に進みたいです」ときっぱり。奥ゆかしいイメージの中に、たくさんの輝きを持った今年の照姫さん。将来が楽しみですね。
お次は、豊島泰経役の篠 敬太郎さん。普段は不動産関係のお仕事をされているサラリーマンです。泰経役は21回目にして、初めて一般公募で選ばれました。記念すべき一代目を演じるにあたり喜びもひとしおです。撮影を終えての一言は、
「噂には聞いていましたが、鎧は確かに重かったです。肩にずっしりと重みがかかって、支えるのが結構大変でした」
篠さんは184cmの長身。見るからに誠実そうなナイスガイです。
「子どもの頃から、背は高いほうでした。学生時代はバレーボールをやっていました。実はこれまで、二度ほど照姫まつりに参加しているのです。三年前に武者頭を、昨年は鳴物武者をやらせていただきました。今まで泰経役は有名人が務めていましたから、一般の募集はないのかな? と思っていたのです。ところが、今回は公募で決めると知り、ならば是非やってみようとオーディションを受けました」
篠さん、口ひげを蓄えた勇ましい泰経の姿がとてもお似合いでしたよ。
最後は奥方役の五十嵐和代さんです。しっとりと落ち着いた雰囲気で一言。
「着物を着るのは、成人式以来ですね。先ほど衣装を身に付けて撮影を終え、当日は何が何でも成功させなくてはならないと、責任をひしひしと感じました」
生粋のねりまっ子、という五十嵐さんが、奥方に応募した動機は何だったのでしょうか?
「私は石神井生まれの三原台育ち。父が事業を起こしたのも石神井でした。ある意味、この練馬に育ててもらったような感じがあります。父は既に亡くなりましたが、7回忌を無事終え、私の気持ちも一段落したところで、練馬区あげての『照姫まつり』に参加しようかと思い、今回の応募に至ったわけです」
取材には、春にふさわしいピンク色のスーツで登場の五十嵐さん。素顔は大勢の社員を率いる企業のトップ。そう、女社長さんなのです。やさしい雰囲気の中に凛とした強さを感じるところは、さすがビッグな奥方です。
練馬に生まれ育った三人から
区内のおすすめスポットは?
選ばれた三人は生まれ育った練馬をこよなく愛する人たち。まさしく正真正銘の『ねりま人』です。そこで、練馬区内の思い出の場所、おすすめスポットを伺ってみると、異口同音に『石神井公園』を挙げてくれました。
「最近は学校のほうが忙しくて行けなくなってしまいましたが、中でも石神井池のボートに乗るのが大好きです」と河口さん。
「ここは都会にありながら自然がたくさんありますよね。石神井公園、三宝寺池のあたりで、子どもの頃よく遊びました。また、小学校の遠足でも来たりして、幼少の頃は生活の一部になっていたような場所です。年々、石神井公園駅の周辺は開発が進んでいますが、この公園だけは区民の憩いの場所として大切に残していってほしいですね」と五十嵐さん。
篠さんは「もちろん、石神井公園はいい場所です」と前置きをした上で、「もう一か所気に入っている場所があるのです」と懐かしい風光明媚な場所を教えてくれました。
「家が近かったこともあり、よく遊んだのが高稲荷公園。氷川台方面の石神井川沿いにあるのですが、桜がとてもきれいな思い出の場所です。今も時折訪れます」
皆さん、石神井公園は、大好きなおすすめスポットなのですね。この場所に一歩足を踏み入れると、都会の喧騒がうそのように、時間がゆっくりと流れていくのを感じます。四季折々の風情が楽しめる石神井公園。「照姫まつり」も、この場所を舞台にして開催されます。
最後に照姫役の河口さんから「この日まで一生懸命練習を積んでまいりますので、みなさん是非遊びにいらしてください」とPR。演じる皆さんも体調を整えて、晴れの舞台に臨んでくださいね。
(2008年4月1日更新)
照姫役・河口莉子さん
豊島泰経役・篠敬太郎さん
奥方役・五十嵐和代さん
プロフィール
河口莉子さん・篠敬太郎さん・五十嵐和代さん
河口莉子さん
21代目の照姫役に選ばれる。オーディションでのリコーダー演奏も見事でした。4月から高校2年生、小竹町在住。学校の部活では演劇部に所属。
篠敬太郎さん
1975年生まれ 豊島泰経役に一般公募で初めて選ばれる。区内在住の会社員。
五十嵐和代さん
石神井に生まれる。三原台在住、休日は月に2日くらい、と言うほど多忙な毎日を送る会社の社長。