• イベント
  • 体験・観光

夏だ!アツいぜ! 練馬の「盆踊り」 〜2025年の盆踊り開催情報あり〜

公開:2025.07.15
著者:ライター:協同クリエイティブ

夏だ!アツいぜ! 練馬の「盆踊り」 〜2025年の盆踊り開催情報あり〜

いよいよ夏到来! 夏と言えば、やっぱりお祭りですよね! そのなかで、最近新たなブームとしても話題になっているのが盆踊り。都心部では“Bon Dance”として大々的なイベントが開催され、20代〜30代の若年層にも注目されています。
練馬区でも7月から8月にかけて多くの盆踊り大会が行われますので、練馬の盆踊りをより楽しむ提案から、「練馬音頭」トリビア(!?)、毎年恒例の「盆踊り講習会」の様子などをご紹介します。さらに、2025年の練馬の盆踊りの開催情報も大公開! 伝統的な夏フェス「盆踊り」を、地元で気軽に楽しんでみませんか?

盆踊りはご当地ソング!?

そもそも盆踊りって、いつから始まったものなのでしょうか?
盆踊りの起源は、鎌倉時代に一遍上人(いっぺんしょうにん)によって広められた「踊り念仏」と言われ、念仏を唱えながら鉦(かね)や太鼓を叩いて踊る宗教儀礼がいろいろな踊りと合わさって変化していったようです。「盆踊り」が始まったのは室町時代とされています。

▲共栄商店会の盆踊りの様子(2023年)。暗くなる前から子どもも大人もワクワク♪

現代は、北から南まで日本各地で盆踊りが行われ、それぞれの地域ならではの踊りが受け継がれています。有名なところでは、江戸時代から伝承される岐阜県郡上市の「郡上おどり」、徳島の「阿波おどり」、炭鉱で歌われていた仕事唄から発展した「炭坑節」など。まさに、今で言うところの“ご当地ソング”ですね!

「東京音頭」は、リリースされてから90年以上経った今でも盆踊りには欠かせない1曲で、「炭坑節」と共に全国的な定番となっているようです。そのほか、アニメ番組から生まれた「ドラえもん音頭」や「オバQ音頭」、J-POP系の「ダンシング・ヒーロー」や「ビューティフル・サンデー」など、子どもはもちろん、幅広い世代に人気の曲も増えています。

練馬の盆踊りを支える「踊り」と「太鼓」

盆踊りに欠かせないのが、「踊り」と「太鼓」。
練馬の盆踊りを長きにわたり支え続けてきたのが、練馬区民踊連盟(昭和29年創立)と、練馬区太鼓連盟(昭和57年創立)です。
また、練馬区役所の裏手にある練馬区立生涯学習センターは、昭和60年に改築して現在の施設となりましたが、昭和28年に公民館として開館したときから練馬の盆踊りを支えてきた場所です。

練馬の盆踊り事情について、練馬区民踊連盟理事長の長富武支さんと、練馬区太鼓連盟会長の山本勝一さんにお話を伺いました。

▲練馬区民踊連盟理事長の長富武支さんは、御年93歳!(2025年6月取材時)

「戦時中は娯楽なんて一切ありませんでしたから、戦後、盆踊りが復活して、華々しいイベントとして盛り上がったんですよ」と話す長富さんは、民踊一筋50年超え!
「若い頃は、仕事が終わったら池袋で蕎麦をかき込んで公民館に駆け付け、踊りの稽古に通っていましたね」と振り返ります。

▲練馬区太鼓連盟会長の山本勝一さん

「主役はあくまでも踊りなので、太鼓で盛り上げるのが私たちの役目です」と言う山本さんによれば、櫓(やぐら)を中心に、円になって踊るのが東京の一般的な盆踊りとのこと。
「櫓の2段目は先生たちが踊るところで、1段目が太鼓を叩くところ。その上から提灯を吊るすのが定番の櫓のスタイルです。一般の方々は、櫓の周りを輪になって踊ります」

現在、練馬区太鼓連盟に所属しているのは9団体。そのなかでも、山本さんが会長を務める「石神井太鼓保存会せんば太鼓」は一番古く、創立から60年を迎えるそうです。

「踊りの輪に加わるのに尻込みしてしまう人もいるかもしれませんが、大勢が集まって踊ることで、日常では得られない高揚感を感じることができます。とにかく楽しむことが一番! 浴衣で参加すれば、さらに気分が盛り上がりますよ」と、長富さんからメッセージをいただきました。

練馬のテッパンはもちろん「練馬音頭」♪

練馬のテッパンはもちろん「練馬音頭」♪
▲三波春夫さんが歌う「練馬音頭」のCDは練馬区立図書館で借りられます

練馬の盆踊りで外せないのは、もちろん「練馬音頭」。1967年(昭和42年)、区政20周年を記念して練馬区文化団体協議会が作成したものです。歌っているのはなんと、昭和を代表する歌手の1人、三波春夫さん!
石神井、氷川のまつり、長命寺、三宝寺池など、練馬の名所が歌詞に登場し、「シャンシャンシャラリト シャシャントネ」というかけ声が印象的な1曲です。

▲練馬音頭の振り付けの説明書

CDには振り付けの説明書が付いていますが、この写真だけを見て振り付けを覚えるのは難易度が高そう・・・。
でも、今は練馬区から動画が公開されていますので、ご安心を。

練馬音頭の動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=AMpoATyDjpM

振りを覚えたら、あとは本番で踊るだけ! 輪になって踊っている途中で、上げている手の平を外・内・外と返しながら、1歩、2歩と中心に向かって集まっていく動きがあるのが特徴とのこと。本番でぜひそのウェーブを体験してみてください!

▲大泉の妙延寺で行われた「銀河の夜の盆踊り(2023年)」の様子

7月上旬に開催される恒例イベント「盆踊り講習会」で踊りを覚えよう!

練馬区民踊連盟と練馬区太鼓連盟の協力のもと、練馬区立生涯学習センターで毎年開催されているのが「盆踊り講習会」です。振り付けを覚えてから本番に臨みたいという人、親子で盆踊りデビューのきっかけにする人など、目的はさまざま。

2025年も、7月4日(金)〜5日(土)の2日間にわたって盆踊り講習会が開催されました。参加者の3〜4割が若い世代で、小さなお子さん連れもいるとのこと。参加者の要望により、今年は保育サービスを導入したそうです。

さっそく、7月5日(土)の盆踊り講習会にお邪魔してきました。
会場は、生涯学習センターの1階にあるホール。18時から約1時間半かけて、「東京音頭」「炭坑節」「練馬音頭」の3曲、休憩をはさんで後半は「オバQ音頭」「ビューティフル・サンデー」「マツケンサンバII」の3曲を、それぞれ2回ずつ踊るという内容です。浴衣姿の参加者もいて、気合は十分(笑)! さあ、ミュージックスタート♪

▲ステージに上がったり客席で踊ったり、思い思いに踊りを楽しむ参加者たち。ステージの中央で踊りのお手本を披露するのは、
練馬区民踊連盟の山崎会長と踊りの先生方です

男の子を2人連れて参加していた女性は、「昨年も参加して楽しかったので。子どもたちが盆踊りが好きなので、ここで練習して地元の盆踊り大会に出ようと思っています」と話してくれました。

▲縁ジョイ石神井せんば太鼓サークルによる迫力満点の太鼓演奏も行われました

後半は、練馬区民踊連盟に代わり、「魂舞会(こまいかい)」が振り付け指導を担当。魂舞会は、練馬区をはじめとする都内の盆踊りにあちこち出没している3人組で、代表の栗原さんによれば、盆踊りの趣味が高じて2017年に発足して以来、さまざまなところで盆踊りの指導もしているとのこと。揃いの浴衣を着て、指先まで神経が行き届いた踊りはカッコイイのひと言に尽きます!

▲後半の踊りはまさにBon Dance♪ 子ども大人もノリノリで、会場が熱気に包まれました

最後の「マツケンサンバII」では最高潮の盛り上がりに到達! 会場が一体となって老若男女が笑顔で踊っている様子を見て、盆踊りの真の楽しさに触れたような気がしました。

2025年夏 練馬の盆踊り大会の開催情報

練馬区では、7月下旬頃から各地域で盆踊り大会が催されます。子どもにとって、夏の夜のイベントは非日常を味わえるお楽しみ。家族で近所の盆踊りに出かけ、気軽に踊りの輪に加わってみてはいかがでしょうか。

また、盆踊り大会の主催は、商店街や町会、育成委員会などさまざま。小学校の校庭や公園、神社など、会場も大会ごとに異なるので、地域ごとの盆踊りの違いを楽しむ“はしご”もおすすめです♪


◇盆踊り練習会@春日神社 プレーパーク
7月19日(土)10:00~12:00
春日神社(雨天の場合は南地区区民館)
https://www.nerimakanko.jp/event/detail.php?event_id=e000002497


◇高松町会盆踊り大会 盆踊り事前練習
7月23(水)18時~
高松地区区民館2階大ホール
https://www.nerimakanko.jp/event/detail.php?event_id=e000002501


■土支田八幡宮盆踊り
7月18日(金)・19日(土) 18:30~21:00
場所:土支田八幡宮(練馬区土支田4-28-1)
主催:土支田八幡宮氏子中 納涼踊り実行委員会

■南田中町会盆踊り
7月18日(金)・19日(土) 18:00~
場所:南田中稲荷天祖神社(練馬区南田中5-14)
主催:南田中町会

■商愛会祭り 
7月19日(土)・20日(日) 19:00頃〜
場所:いずみ児童遊園(練馬区南大泉3-29)
主催:南大泉商愛会

■第一地区祭
7月19日(土)・20日(日) 17:30〜21:00(20日は20:30まで)
場所:北新井公園(練馬区豊玉上1-23)
主催:第一地区祭実行委員会

■盆踊り大会
7月19日(土)・20日(日) 18:30〜20:30
場所:氷川児童遊園(練馬区氷川台4-47-3)
主催:仲二町会

■盆踊り大会
7月25日(金)・26日(土) 18:30~21:00
場所:橋戸新田公園(練馬区土支田3-28)
主催:共栄商店会

■夏祭り
7月26日(土)・27日(日) 主催者に要確認
場所:商店街内
主催:大泉学園町商店会

■三原台町会盆踊り
7月26日(土)・27日(日) 18:00〜
場所:三原台公園(練馬区三原台3-7-38)
主催:三原台町会

■納涼盆踊り大会
7月26日(土)・27日(日) 18:00〜21:00
場所:大泉つつじ公園(練馬区東大泉7-6-1)
主催:上泉えびす通り商店会

■盆踊り大会
8月1日(金)・2日(土) 18:00〜
場所:大泉第一小学校(練馬区大泉町3-16-23)
主催:北大泉商栄会

■銀河の夜の盆踊り大会
8月1日(金)・2日(土) 16:00〜20:30(2日は15:00〜20:00)
場所:妙延寺(練馬区東大泉3-16-5)
主催:東大泉商栄会

■上石神井地区祭
8月23日(土) 16:00〜20:30 ※雨天の場合は翌24日(日)の同時間に順延
場所:上石神井小学校(練馬区上石神井4-10-9)
主催:上石神井地区祭実行委員会

※イベントスケジュールは、2025年の「盆踊り講習会」で配布された資料をもとに掲載しております。詳細については各イベント主催へお問い合わせ下さい。