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親子で行きたい練馬区のアートスポット 画像

赤井恒平 さん 体験・観光

親子で行きたい練馬区のアートスポット


今年の夏も暑いですね。せっかくのお休みだから子どもたちをどこかに連れて行ってあげたいけれど、この気候では旅行に行くのも億劫になってしまいます。そんな時は近場で遊ぶのが一番!意外と知らない練馬区のアートスポットに行ってみてはいかがでしょうか。自然の多い練馬区ならではのちょっと変わった図書館や、ベビーカーでも行ける美術館など、子連れでも気軽に楽しめる施設をご紹介します。大人も子どもに倣って一緒に全力で夏を楽しみましょう!

アートスポット① 稲荷山図書館

アートスポット① 稲荷山図書館 画像

え?アート特集でなんで図書館?とお思いでしょう?こちらの稲荷山図書館は一見普通の図書館なのですが、実は知る人ぞ知る「昆虫図書館」なのです!


昆虫関連の本は約8,000冊。子ども向けの本はもちろん、大人向けの図鑑や「月刊むし」なんていうマニアックな雑誌、さらには全国の昆虫同好会の会報誌まで揃っています。その充実っぷりに都外から調べ物をするために来館する人もいるのだとか!?飼育の仕方が載っている本もたくさんあるので、カブトムシや蝶を捕まえたら一度調べに来るのがおすすめです。

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さらに、図書館らしからぬのは壁一面に並んでいる標本の数!!「すごい量ですね」と図書館の虫担当(そんな担当があることにも驚き)の方に聞くと、「これはほんの一部です。全部で5,000点ほどの標本があります」とのこと。中には練馬区大泉地区の昆虫が並んでいる展示ケースもあるので、自分の家の周りにはどんな昆虫がいるのか見てみるのも面白いです。


この図書館がすごいのは、本と標本では飽き足らず本物を飼育展示しているところです。取材時(7月)もカブトムシやオオムラサキが元気にしていました。お話を聞いている最中ずっとパタパタパタと音がするなと思ったら蝶々が羽ばたく音だったんですね。

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他にも、タブレットを使って昆虫クイズで遊べる昆虫クイズ出題機(愛称いなQ)や、昆虫標本を360度全方向から閲覧できるデジタルアーカイブ(自宅PCでも閲覧可能)も見どころの一つ。時期によっては、昆虫採集&スケッチ教室や写真撮影会など、昆虫関連のイベントも開催しているのでHPをチェックしてみてください。

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夏休みになると、近くの森で捕まえた虫の名前を聞きにきたり、飼い方を調べに来館する子どもも多いのだそう。子どもの頃、誰もが一度は通る虫の世界。ここは、忘れていた昆虫への興味を目覚めさせ、その美しさに気づかせてくれる図書館なのです。


 


住所:練馬区大泉町1-3-18


HP:https://www.lib.nerima.tokyo.jp/institution/detail/10


開館時間:平日        午前9時~午後8時


     土曜・日曜・祝休日 午前9時~午後7時


休館日:第1月曜を除く月曜日(祝休日は開館、直後の祝休日でない日が休館日)


    年末年始(12月29日~1月4日)

アートスポット②ちひろ美術館・東京

「子ども」をテーマに多くの絵を描いた いわさきちひろ の作品を中心に、世界中の絵本の原画も収蔵している世界初の絵本美術館です。「絵は子どもがすぐ飽きちゃうから…」という方もご安心ください。2024年10月6日(日)まで開催している「あ・そ・ぼ」展では、会場のいたる所に絵を観ること自体を遊びにしてしまう仕掛けが施されています。

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例えば、アートユニットplaplaxによるインタラクティブな作品「まどのらくがき」は、壁に曇った窓ガラスの映像が投影されていて、窓を拭くように手でこするとキュッキュという音と共にいわさきちひろの作品が顔を見せてくれます。

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他にも、展示会場内には踏み台のような段差があったり、穴の空いた箱があったり、覗くための穴があったり。さらには絵の世界から飛び出てきたかのような帽子がぶら下がっていたり。大人が見ると「どう使えばいいんだろう?どういう意味があるんだろう?」と考えてしまうものでも、子どもたちの手にかかればすべてが遊び道具になってしまうのです。絵と仕掛けはもちろん、そういった子どもたちの行動からも「遊び」の重要性を感じ取れる展示になっています。

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大人になるとどうしても「これは触っていいの?乗っていいの?目的は何?」と好奇心にブレーキがかかってしまいがちですが、ここでは子どもと一緒になって何も考えずに思う存分遊んでしまいましょう。


もちろんただ遊ぶだけではなく、発達心理学の視点からちひろの絵を読み解き「子どもの成長に伴う遊びの変化」や「色彩による子どもの心理表現」など、子どもにとっての遊びの重要性なども知ることができます。

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また、ちひろ美術館は子どもが生まれて初めて来る「ファーストミュージアム」として楽しんでもらえるよう、様々な工夫がされています。例えばトイレにはベビーチェアやチャイルドシートが備えられていたり、赤ちゃんが木と布のおもちゃで遊べる「こどものへや」には授乳室もあります。

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さらに、高校生以下・18歳以下は入館無料!子どもにも、大人の財布にも優しいアートスポットですね。


あ・そ・ぼ展の詳細はこちら


 


住所:東京都練馬区下石神井4丁目7−2


HP:https://chihiro.jp/tokyo/


開館時間: 10:00 - 17:00 ※入館は16:30まで


休館日:HPを参照

アートスポット③ 練馬区立美術館

西武池袋線中村橋駅から徒歩約3分というアクセスの良さがうれしい練馬区立美術館(通称:ねりび)。まだ行ったことがないという方も多いのではないでしょうか。実はねりびは練馬に関連する作家の展示のほか、世界的に有名な現代アーティストから建築展まで斬新な切り口の企画が多いのです。最近の展示では、空間全体を使ったり実際に触れたりと体感できる展示方法で、大人はもちろん、子どもも楽しめるような工夫が凝らされています。

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2024年9月23日(月・休)まで開催されているのは建築家・平田晃久さんを取り上げた企画展「平田晃久 − 人間の波打ちぎわ」です。2025年から練馬区立美術館と貫井図書館が建て替え工事に入るのですが、平田さんはその設計を担当される建築家です。展示では、過去平田さんが設計した建築物を例に、どのような考え方で設計をしていくのかが紹介されています。

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建築家の展示らしい空間全体を使ったインスタレーション(空間全体を作品とする現代アートの手法)や、設計を実際に立体で見られる建築模型は中に人形も配置されていたりと、子どもでも楽しめそうです。

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また、9月7日(土)には平田さんの設計哲学である「からまりしろ」という考え方を実際に体験する小中高生向けのワークショップを開催。建築は単独でそこにあるのではなく、環境、人、果てはその土地の歴史まで全てが関係して存在している。その関係性がつながるフックが「からまりしろ」なのだそうです。その発想をもとに建築家・平田晃久さん自らが講師となって、子どもたちの自由な感性を形にしてくれる貴重な機会です!参加は事前申込・抽選なので興味のある方はこちらからお申込みを。(練馬区立美術館HP

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ねりびのもう一つの特徴は建物の前に広がっている「美術の森緑地」という公園です。カラフルなキリン、丸みのあるキュートなゾウやゴリラから、馬と大根が合体した生物まで様々な動物がいます。もちろんこれらもアート作品。既成概念にとらわれないよう自由な発想を持ってほしいという想いが伝わってきます。

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2024年9月14日(土)、15日(日)にはこの緑地でアートマルシェが開催されます。地元商店街から綿あめ、お団子、かき氷などの出店があるほか、動物になりきってダンスをしながらマルシェ会場や商店街をねり歩く「ねりび・あにまるぱれーど」が開催されます。8月31日(土)には事前に衣装を作ったりプロのダンサーにダンスを教わるワークショップも開催(事前申込制。練馬区立美術館HP)。当日も仮装グッズを作るミニワークショップを開催します。


美術館があるまち練馬だからこその展示やイベントに参加して、表現力を磨いてみてはいかがでしょう!


 



住所:練馬区貫井1-36-16


HP:https://www.neribun.or.jp/museum.html


開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで


休館日:月曜日 ※ただし8月12日(月・休)と9月16日(月・祝)は開館、翌8月13日(火)と9月17日(火)は休館