特集記事 Reviews
いつも以上に練習に励むランナーの姿が目立つようになってきたと思いませんか? そうなんです! 今年も、練馬区民を中心に5,000人のランナーが参加する「練馬こぶしハーフマラソン2024」が3月24日(日)に開催されます。おすすめの観戦場所やイベント会場の楽しみ方を大会事務局のご担当者にお聞きしてきました。
今年は台湾や韓国からの外国人ランナーも参加!
今年で7回目を迎える「練馬こぶしハーフマラソン」は、区民のスポーツ振興と練馬の魅力の発信を目的に、2015年にスタートしました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、2020年、2021年、2022年は中止となりましたが、昨年の2023年は4年ぶりに開催。定員割れもなく、雨天にも関わらず大いに盛り上がりました。ランナーは、高校生から80代まで幅広い年齢層で、北海道から沖縄まで全国各地から集まります。今年は何と、台湾や韓国といった外国から参加されるランナーの方もいるそうです。
開催当初のコースは、光が丘公園の中など同じところを何回も通るコースでしたが、ランナーにいろいろな景色を楽しんでもらうため、工夫と改善を重ねて現在のコースに落ち着きました。現在は、光が丘公園をスタートして、普段は人が走ることのできない笹目通り・目白通り・環八通り・川越街道といった幹線道路の車道をはじめ、緑あふれる公園などを巡るコースとなっています。
「公道を走れるなんて気持ちがいい!」「トンネルは楽しい!」とランナーにも好評です。遊園地「としまえん」が閉園するまでは、「としまえん」の敷地内もコースに入っていました。今年はその跡地にできた都立 練馬城址公園(一部整備中)をコースに採用しています。
都立 練馬城址公園
当日はハーフマラソン(21.0975㎞)に参加できない年齢の方でも楽しめるよう、親子や兄弟などのペアで走るマイルラン(1.6㎞)も開催しています。
マイルランのスタート時
フラッグで応援しよう!
ランナーたちにとって、大きな励みになるのが沿道の声援です。しかもその声援が途切れないのが、「練馬こぶしハーフマラソン」ならではの特徴と言えます。コースの沿道などで配布するフラッグ(手旗)やうちわを振って応援しましょう! 過去の大会では、初めて参加したランナーから、「後半くじけそうになったけど、声援を送ってくれる人たちに大きな力をもらい、自分のベストを尽くすことができました。声援に感謝してます!」とコメントがありました。
【おすすめの観戦場所】
① スタート地点
- オンユアマーク!(「位置について」の号令)
- パン!(スタートのピストルの音)
朝8時、前川燿男区長のスターターピストルの合図(号砲)を皮切りに、ランナーが一斉に走り出す光景は圧巻です。混雑を避けるためウェーブスタート(時間差スタート)なので、8時10分の第3ウェーブまで号砲は3回あります。大迫力です!!
ハーフマラソンのスタート時
② 光が丘駅前の歩道橋「月見大橋」の上(アクセスの良さでイチオシ!)
光が丘公園を出たあと、光が丘駅前の大通りで折り返し地点があります。スタートから4kmくらいの地点なので、ランナーが集団で走っており、その人数に息をのむ眺めが続きます。
「月見大橋」の上が絶好の観戦ポイント
③ こぶしや桜とランナーを楽しめるポイント
大会名の“こぶし”は「練馬区の木」のこと。こぶしは「友情」「歓迎」という大会の趣旨にふさわしい花言葉を持つことから、大会名に付けられました。光が丘団地内には、こぶしの街路樹やマグノリア園のすぐ近くを走るコースがあります。光が丘駅から光が丘公園へ向かう途中にある「ふたご橋」や、「夏の雲公園」は、桜のトンネルを駆け抜けていくランナーを目の前で見ることができる穴場スポットです。
こぶしの花とランナー
桜の花とランナー(ふたご橋)
家族や友人を応援するなら「応援navi(※)」というWebアプリケーションが便利です。スマートフォンなどでQRコードを読み取り、ランナーのゼッケン番号や名前を入力すると、ランナーがどの地点を走っているのか位置情報予測が確認できます。応援したいランナーがいれば、コースを先回りしながらピンポイントで応援できますね。
※ 応援navi……インターネット環境があれば、どなたでも無料で利用できます。スマートフォンはアプリをご利用ください。ダウンロードやアプリご使用の際の通信料は利用者負担となります。
詳細はこちら→ https://runnet.jp/ouen_navi/info02.php
ねりま観光センターでは、「ねりコレ」PRのTシャツとマスコット・ねりこの帽子をかぶって、毎年ランナーとして参加しています
ゲストランナーの走りを間近に
ゲストランナーは、昨年に続き、谷川真理さん、柏原竜二さん、吉田香織さんの3人。吉田香織さんは、第1回2015大会の女子総合1位であり、女子の部の大会記録保持者(2016大会・1時間13分4秒)。ちなみに男子の部の大会記録は、2016大会の川内優輝さんの1時間5分32秒です。
ゲストランナーも参加者の皆さんと一緒にコースを走ります。2023年に参加した区民ランナーが、「谷川真理さんはカモシカのようでした。ランナーに声をかけながら、軽快に追い抜いて行った」と言うように、その本物の脚力を間近に見ることができるのも醍醐味ですね。
大会を支えているボランティア! 安全対策も万全に
大会を支えているのは、地域の体育関係の団体や中・高校生、町会、自治会など2,000人以上のボランティア。ゴール地点では、ボランティアの子どもたちが「お疲れさまでした!」とフィニッシュドリンクの配布と、完走記念のタオルを一人ひとりの肩にかけてくれるそうです。「ランナーの皆さんが感激してくれます。コロナが落ち着いたので、今年またできるようになりました」(練馬こぶしハーフマラソン実行委員会事務局・野口さん)
完走したランナーに記念のタオルをかけて「お疲れ様!」。みどりのジャンパーがボランティアの目印
大会にご協力いただいている方の中には、病院、医師会や歯科医師会、柔道整復師会といった医療関係者も多くいます。救援救護や万一、ランナーが突然倒れて心肺停止となる事故などを防ぐためです。
「救急車をすぐに出せるように消防署にも協力をお願いしています。医療従事者の方に『メディカルランナー』として走ってもらい、調子の悪そうなランナーに声がけをしたり、『AED隊』といってすぐに駆け付けられるように、AEDを積んだ自転車でコースを巡回している部隊もいます」(事務局・野口さん)
光が丘団地内や石神井川沿いのコースなど、道路の幅が狭く救急車が入れない場所は、車椅子を用意したスタッフを待機させているとのこと。こうした運営側の細心の注意や見守りの中で、5,000人のランナーが安全に楽しく走ることができるのですね。
飲食やトークショーなど、イベント会場はお楽しみがいろいろ!
イベント会場となる光が丘公園南側の「けやき広場」では、9時から14時まで飲食を含む約40のブースが出店。練馬の食の魅力を集めたブースや、大会協賛者によるブース出店などを行います。
飲食ブースは行列ができるほどの大人気!
「ビールで乾杯したり、焼き鳥やフランクフルト、ねりコレ(練馬のオススメ商品コレクション)の販売などいろいろありますよ。寒い日は、もつ煮やコーヒーで温まることができます。その他、子どもたちが楽しめるワークショップも用意しています」(事務局・野口さん)
クイズやワークショップなどのブースも出展します
「特設ステージでは、10時20分から表彰式を行います。今年はどんな記録が出るのか楽しみですね。また、地域スポーツクラブによるチアリーディング・チアダンスショーのほか、ゲストランナー3人によるスペシャルトークショーもありますよ」(事務局・野口さん)
ゲストランナーによるトークショーも見もの! 左から柏原竜二さん、谷川真理さん、吉田香織さん
イベント会場で楽しんだら、公園でお花見したり、他の練馬の施設にもぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。当サイト「とっておきの練馬」で、多彩な練馬区の魅力を発信中です。周辺の散策の参考にしてくださいね。
練馬こぶしハーフマラソン 公式サイト
https://nerima-halfmarathon.jp/