地元に根付いた農業の魅力
「食の原点は土から」をモットーに農業を身近に感じてほしいという想いと共に取り組んでいるみやもとファーム。
誰でも参加できるブルーベリーやイチゴなど果物の摘みとり体験、枝豆やジャガイモ等の季節の野菜の収穫体験では練馬区外からもたくさんの方が来訪します。23区内とは思えない広大な敷地内には、そのほかに国産大豆を使用して作るとうふ房、ミツバチがファーム内の果樹や野菜を受粉している養蜂、そして農家カフェがあります。
園主の宮本さんは元々北海道で食肉関係の仕事をしていたそう。その後実家のある練馬に戻り農家を継ぎました。それから「食と農の文化」を伝えるべく、観光農園や農業体験、農園レストランなどを展開してきました。
宮本さんは「ずっと農業をやっていますが、規格外の野菜果物はスーパーに卸せません。形が悪いだけで味は全く変わらず安心して食べることができるのですが...そういう食品ロスを減らすためファーム内で販売するようになりました。」と話してくれました。現在では、農家カフェのジェラートやドリンクにそういった規格外の野菜果物を新鮮な時期に収穫し提供しています。
緑の風景を守り後世に伝えていきたい
みやもとファームのあるこの一帯は豊かな自然に囲まれていて練馬区高松一・二・三丁目は都から「農の風景育成地区」に指定されています。
「緑が多い練馬区と言われますが農地が減っているのも事実です。収穫体験などを通して次世代に農業の楽しさを知ってもらい、この風景を守っていきたい」と語ってくれました。
年に数回、地域の小学生が社会科の授業で見学に訪れたり、家族で参加できる収穫体験や農の風景を巡るツアーを練馬区と企画しているみやもとファーム。
「農」と「人」とを繋ぐ架け橋としてこれからの活躍も楽しみです。