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練馬生まれのステキなグッズ特集 〜開発には思いが詰まっている!〜 画像

ライター:協同クリエイティブ さん コラム

練馬生まれのステキなグッズ特集 〜開発には思いが詰まっている!〜


今回は、練馬をモチーフにしたりイメージしたり、さまざまな工夫を凝らした「練馬にまつわるグッズ」を紹介します。製作の背景には「練馬のことを知ってもらいたい」「自分たちの活動を知ってほしい」などの強い思いが込められています。自分で使うもよし、お土産や贈り物にしてもグッド! 暮らしを楽しく豊かにしてくれるグッズの製作者や関係者の方にお話を伺ってきました。

ねりまだいちゃん小銭入れ 〜職人の技術を使ったユニークな逸品〜

ねりまだいちゃん小銭入れ 〜職人の技術を使ったユニークな逸品〜 画像

熟練の技術を使い、畳のフチで作ったという畳職人さんならではの発想です。練馬大根をモチーフにした「だいちゃん」を織り込んだ小銭入れ。約10×8cmで、カードケースや名刺入れとしても使用できます。

キャラクターを生み出し、畳縁の素材を使って商品化!

キャラクターを生み出し、畳縁の素材を使って商品化! 画像

加藤畳店  畳アドバイザーの加藤 明さん


「ねりまだいちゃん小銭入れ」を作ろうと思ったのは2006年頃。西大泉のほか中村橋にも店があり、商店街で何か練馬の宣伝ができないか、という話が出ました。ちょうどその頃、雑貨作りに熱心な取引先の畳縁(たたみべり)メーカーも、「新しいことをやりたい」と言ってきたのです。


そこで「小銭入れはどうかな?」と相談したところ、「畳屋さんの起爆剤になるかもしれない」と勧められ、商品化を考えることにしました。


まずはデザイン。パソコン上で楕円や丸を組み合わせて試行錯誤を繰り返し、やっと出来上がったのが、練馬大根をモチーフにした「ねりまだいちゃん」というキャラクターです。


多色にすると畳縁を織る工賃が高くなるので、地色の黒に、白、緑、黄色で「ねりまだいちゃん」を描きました。特に苦労したのは、ダイコンの黒い輪郭です。線がないと全体がぼやけるし、太い線では見た目が強くなり過ぎるし…。そのバランスに気を使いました。


デザインを考えるところから私が手掛けたので、愛着もひとしおです。それをメーカーがジャガード織で畳縁にしてから、小銭入れとして製作しています。

好奇心をくすぐって、練馬を広めるきっかけに!

好奇心をくすぐって、練馬を広めるきっかけに! 画像

加藤畳店の作業場


「ねりまだいちゃん小銭入れ」は、畳縁で作られているので、軽くて丈夫。長年使っても、擦り切れたり、汚れが目立つことはありません。使い勝手のいい小銭入れやカードケースなどとして、多くの方に喜ばれています。


最近では畳縁の値段も高騰し、採算を考えたら難しい面もあります。それでも、小銭入れのデザインから練馬に興味を持つきっかけとなり、練馬のアピールができたらうれしいです!


加藤畳店
住所/練馬区西大泉5-16-36
電話/03-3922-8063
価格/550円(税込)
販売場所/加藤畳店(西大泉の作業場)、ねりま観光案内所、石神井観光案内所、イベント(練馬大根ひっこ抜き大会・JAの農業祭など)、通販可
WEB/http://www.kato-tatami.jp/index.html

練馬やさい大好きハンドタオル 〜練馬ならでは、ご当地デザイン〜

練馬やさい大好きハンドタオル 〜練馬ならでは、ご当地デザイン〜 画像

練馬区社会福祉協議会の広報大使として生まれたキャラクター「ネリー」と、練馬を代表する野菜の大根とキャベツを組み合わせてデザインされています。表面がガーゼ地、綿100%で使いやすく、黄・紺の2色があります。

ネリーと練馬の野菜がデザインされています

ネリーと練馬の野菜がデザインされています 画像

練馬区社会福祉協議会 経営管理課長の岩田さん(右)


練馬区社会福祉協議会(以下:練馬区社協)の存在をもっと多くの人に知ってもらいたいという目的で、マスコットキャラクターの広報大使「ネリー」が生まれました。


ネリーをデザインして日常使いのグッズを作ることになり、現在販売しているものは、マスキングテープ、えんぴつ、そして「練馬やさい大好きハンドタオル」です。


練馬を代表する大根とキャベツは、ネリーの大好物(笑)。それらをハンドタオルの全面にあしらいました。色は黄色と紺の2色。発売から10年近くになりますが、ネリーグッズの定番として親しまれています。

ネリーを通じて、練馬区社協を身近に感じてほしい

ネリーを通じて、練馬区社協を身近に感じてほしい 画像

練馬区社会福祉協議会の広報大使「ネリー」


お祭りやイベント出展のとき、ネリーが登場するとわーっと盛り上がるんですよ。「ネリー、かわいい〜」と触ったり、写真撮影をしたり…。その後、記念にネリーグッズを購入してくださることが多く、それをきっかけに練馬区社協の存在を知ってくださる方もいらっしゃいます。


練馬区社協は、地域住民や地域団体等とつながりを築きながら、支えあい、誰もが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいます。


ネリーグッズの収益は、練馬区社協の活動費に充てられます。ネリーグッズを購入することが地域福祉の推進につながり、地域を良くする力となることを、ぜひ知っていただければと思います。


練馬区社会福祉協議会
住所/練馬区豊玉北5-14-6 新練馬ビル5階
電話/03-3992-5600
価格/450円(税込)
販売場所/上記の窓口、福祉作業所(白百合・かたくり)、障害者地域生活支援センター(きらら・ういんぐ)、ボランティア・地域福祉推進コーナー(光が丘・大泉・関町)、ねりま観光案内所、その他お祭り、イベントなど
WEB/https://www.neri-shakyo.com/

照姫貯金箱 〜かわいくエコな照姫さん〜

照姫貯金箱 〜かわいくエコな照姫さん〜 画像

フィルムケースで作られた、エコなミニ貯金箱。照姫伝説にちなみ、美しく聡明であったといわれる照姫の姿を思い、手作業でていねいに作られています。500円玉が20枚入り、1万円貯めることができます。

顔はひとつずつ手描き、着物は桜柄の和紙で表現した貯金箱

顔はひとつずつ手描き、着物は桜柄の和紙で表現した貯金箱 画像

松の実事業所  主任の松永紘幸さん


松の実事業所では、利用者さんがねり丸のペン立てやさをり織のペンケースなどを作っており、その中のひとつが照姫貯金箱です。


特徴的なのは、フィルムケースを使っていること。写真現像所やフィルムカメラを使う個人の方などから提供されたフィルムケースを再利用をしているので、エコな取り組みにもつながっています。


最初はわらべ貯金箱として、いろいろな色で作っていましたが、「練馬にちなんだもの」ということで、照姫のデザインに一本化。赤い桜柄の和紙を使い、照姫らしさを表しています。


作り方はフィルムケースに和紙を巻いてボンドで貼り、顔を描くというシンプルなもの。利用者さんは障害の程度により、できることが違うので分業しあっています。こけしのようなカワイイ顔は手描きです。印刷でも可能でしょうが、手描きの良さを大事にしています。

小物入れとしてもご愛用いただいてます

小物入れとしてもご愛用いただいてます 画像

照姫貯金箱の材料となるフィルムケースと和紙


購入される方はシニア層の方が多く、敬老の日のイベントの景品として、敬老館からまとまった注文をいただくこともあります。1つに1万円(500円玉×20枚の場合)を貯めることができるので、貯金していくつも並べることを楽しみにしている方も! また、小物入れとしてゼムクリップやアクセサリー入れなど使い方はいろいろです。


照姫貯金箱をご購入いただくと、利用者さんの工賃になり励みになります。利用者さんが協力しあいながら作った照姫貯金箱。ぜひ手にとって、ていねいな仕事を応援してください。


松の実事業所
住所/練馬区中村南2-23-13
電話/03-3825-1230
価格/200円(税込)
販売場所/松の実事業所の店頭ワゴン(雨天以外)、ねりま観光案内所、石神井観光案内所、イベント(障害者による手づくり品販売市場 ねりいち、練馬まつり、照姫まつり、地区祭など)、通販可
WEB/http://www.matsunomi.jp/

ちひろカレンダー 〜四季の移ろいが心にしみる〜

ちひろカレンダー 〜四季の移ろいが心にしみる〜 画像

2023年版カレンダー。人気の高い代表作を、表紙を含めて7点収録。作品として“鑑賞”できるよう、絵の大きさや色にもこだわり製作されています。戦争のなかで青春時代を過ごしたちひろの絵には、平和へのメッセージが込められています。

美術館造りに大きく貢献したカレンダー

美術館造りに大きく貢献したカレンダー 画像

ちひろ美術館・東京の窪田有希子さん


いわさきちひろの商品は数多くありますが、最初の商品は1976年に製作したカレンダーです。寄付やちひろが生前出版した絵本、そしてカレンダーの印税によって、ちひろが亡くなって3年後の1977年にちひろの自宅兼アトリエの跡地にちひろ美術館を開館することができました。カレンダーはちひろ美術館にとって特別な商品であり、今も一番の人気商品です。


戦争体験者のちひろは、子どもたちの平和としあわせを願って作品を描いていたので、カレンダーにもその思いを込め、平和に関するメッセージを添えてあります。


2023年で47年目になるちひろカレンダー。暮らしの中で四季折々のちひろ作品を楽しんでいただけるようにと、10年間は同じ作品を選ばない、大判サイズであること、原画の魅力が伝わる発色など、これらのこだわりを大切に守り続けています。

絵本画家や地域の子どもたちに開かれた美術館

絵本画家や地域の子どもたちに開かれた美術館 画像

ちひろ美術館・東京の外観


ちひろ美術館は、世界で初めての絵本専門美術館です。開館当時、絵本の原画は美術品としての評価が低かったのですが、先鞭(せんべん)をつけ、ちひろをはじめ国内外の絵本画家の作品収集。今では221名の絵本画家2万7,000点以上の作品を収蔵しています。

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復元された、ちひろのアトリエ。50年ほど前の住まいを感じることもできる


地域の子どもたちには、ちひろ美術館があることを知ってほしい。そんな思いから、保育園から中学校までの見学や遠足を受け入れ、また、「出前美術館」として小学校・中学校・高校を訪問し、作品紹介やちひろの水彩技法をお伝えしています。その後、美術館で作品を見ると、「なるほどー!」とより作品を楽しめるお子さんもいるんですよ。地元にこんな思いの詰まった美術館があることを、多くの方に知っていただけたらと願っています。


ちひろ美術館・東京
住所/練馬区下石神井4-7-2
電話/03-3995-0612
価格/1,540円(税込)
販売場所/ちひろ美術館(毎年8月から翌年春頃まで)、ねりま観光案内所と石神井観光案内所(毎年8月から12月末まで)、通販可
※通販に関するお問い合わせ:いわさきちひろ作品普及会 03-6915-1040 https://www.chihiro-fukyu.co.jp/
WEB/https://chihiro.jp/tokyo/