特集記事 Reviews
「妹とサクッと昼飲みできる良いお店、どこかない?」
こんな妻(ぴょんさん)のリクエストから今回の企画はスタートしました。
イタリアンやお蕎麦屋さんだけが昼飲みじゃない。
女性でも入りやすいちょっとお洒落なお店で昼飲みを楽しみませんか?
明るい昼下がりに飲むお酒は格別。
ちょっぴり背徳感もアクセントになって(?)
さらに開放感が高まること間違いなし!
石神井公園、大泉学園でさかばクンが自信を持ってお薦めする昼酒スポット4店を紹介します。
まず、前半は石神井公園から2店、お届けします。
石神井随一!5つのタップでクラフトビールを飲み比べ。「つながり」を大切にしたカフェバー~WELDERS DINER@石神井公園
石神井公園駅西口から富士街道に出て徒歩5分。石神井庁舎の少し先にあります。
富士街道沿いにある「WELDERS DINER」[ウェルダーズ ダイナー](以下、「WELDERS」)。
2017年7月にオープン。
石神井公園にありそうでなかったアメリカンなカフェバーとして人気のお店です。
今回の企画のきっかけをくれた妻のぴょんさん。
女性目線が重要だと考えて、一緒にお邪魔してきました。
CRAFT BEER NOW ON TAPのボードと5つのタップ
WELDERS DINERには5つのタップがあり、常時5種類の国内クラフトビールが飲めます。
これだけ多くの樽生のクラフトビールが同時に飲めるお店は石神井公園ではここだけです。
サイズはR(レギュラー)とL(ラージ)があり、好きな3種を選んで飲み比べができちゃうセットもあります。
卓上のメニューには本日のタップ5種について、醸造所やその味の特徴がしっかり説明されているのでそれを見てオーダーもできますし、店主の岩下さんに直接好みを伝えておまかせしちゃうのも良いでしょう。
行くたびに銘柄が変わっていますので、とにかくあれこれ飲んでみて、好みのクラフトビールを見つけるのも楽しいと思います。
そして、タップだけじゃなく、缶や瓶でもクラフトビールを多種多彩に揃えていますので、クラフトビール好きにはたまらないお店です。
店内はWi-Fiもバッチリ!「ノマドワーク」にもうってつけ。
でも、私の場合は、ついついビールを飲みながら仕事しちゃいそう。
これじゃ「ノマドワーカー」ならぬ、飲まないと仕事ができない「ノマナイト」ワーカーですね(笑)
IPA(インディアンペールエール)が好きな私は、Weather Reporter(忽布古丹[ホップコタン]醸造/北海道)。
ぴょんさんは、故郷神奈川県にある醸造所が造ったラガービール、Passific Lager(Passific Brewing/神奈川)を選びました。
乾杯!
これこれ。
IPAらしいホップの苦み。
私がいただいたWeather Reporterは「濁るはずの手法」と「濁らない酵母」という矛盾するファクターをぶつける試みで作られているそうです。
若い醸造家が新たな製法に挑戦し、個性ある味わいを競い合っています。
日本のクラフトビールはますます面白くなりそうですね。
迷ったらまずはコレ!シェフおまかせ前菜盛り合わせ
フードメニューが豊富なので、何を頼もうか迷ってしまいますが、そんなときはお店のメニュー1番人気「シェフのおまかせ前菜盛り合わせ」をオーダーしましょう。
この日は、パテドカンパーニュや鴨肉のスモーク、自家製ピクルスなどがお皿を彩ります。
肉料理が充実。ローストビーフ。
「WELDERS」は、新たにシェフを迎えて肉料理が充実しました。
先日は「蝦夷鹿のロースト」をいただきましたが、今日は「ローストビーフ」です。
きれいなピンク色をしたローストビーフ。
噛みしめるほどに肉の旨味が口内を充満します。
これもビールに合うなぁ~
「WELDERS」では、12月からグランドメニューが一新。
シェフの作るコースディナーもはじまっています。
コースは2名でも4名でも、おひとり様でもOKとのこと。
誕生日や記念日などに良いですね。
英国伝統料理フィッシュ&チップス
そして、さかばクン、イチ押し!
クラフトビールに持って来いの「フィッシュ&チップス」が登場!
揚げたてアツアツの大きな白身魚のフライが、大量のポテトの上にドーンと鎮座。
これにモルトビネガーをたっぷりかけてハフハフいただきます。
イギリス人もビックリ!?
本場を超える美味さです。
たまらず、クラフトビール2杯目を発注。
オープンサンドをつくるときに出るパンの耳をアップサイクルしたビールだそうで、その名もBread.(Anglo Japanese Brewing/長野)
興味深い醸造方法ですね。
フードロスを減らしたまさにSDGsなビール。
1杯目のIPAとは打って変わって軽やかなビールでした。
クラフトジンの数々
左から:Rogue Spruce Gin/Silent Pool Gin/Mikkeller Spirits Botanical Gin/YASO 104 GIN/季の美
「WELDERS 」にはクラフトビールだけじゃなく、いま注目を集めているクラフトジンも豊富に揃っています。
でも、ジンを飲み慣れている方は多くないでしょう。
ビギナーは何を頼んでいいかわからないと思います。
そんなときはまた岩下さんに聞いてみましょう。
それぞれの味わいの特徴を的確に教えてくれますし、ボトルデザインがどれも美しいので、まずは気に入ったボトルで選んでみるのもアリですよ。
私は京都で造られた国産クラフトジン「季の美」にしました。
私の場合、クラフトジンのときは、ショットでもらい、炭酸を別のグラスでいただいています。
『まだ流行っていない』をキャッチコピーに某社がCMを流していますが、私は「WELDERS」でクラフトジンの魅力を教わってからすっかりハマっています。
ベリーソーダ よ〜く混ぜてください
「Welders」はコーヒーやソフトドリンクも充実してるので、カフェとして利用することもできます。
ぴょんさんは、色鮮やかなベリーソーダを注文。
ベリーソーダやレモンスカッシュにジンを入れると、大人のベリーソーダ、大人のレモンスカッシュに変身します。
ランチメニューには大人も食べたくなる「お子さまランチ」があります
最後は、本日のランチメニューからシェフ自慢の「ボロネーゼ」を注文しました。
パスタの上にはポーチドエッグがちょこんとのっかり、バケットも添えられています。
さぁ、プチュッと黄身を崩しますよ〜
なんとも言えぬ罪悪感がありますが、この瞬間が一番好きです(笑)
牛すじたっぷりの挽肉ソースと黄身が混ざり合い美味さ倍増。
このソース、パスタにからめて良し、バケットにのせて良し、ですが・・・・・・
そのままいただいてもおつまみになっちゃいます。
CDがずらっと並び、DJブースもありますので、音楽イベントを開催することもあります
店内のデザインや内装は店主の岩下さんと奥様、そしてお友達の力を借りながら、すべて自分たちで手がけられました。
と言うのも、奥様は朝霞に工房を持つ「鉄作家」(@minoriimai.ironworks)さんとして活躍されており、テーブルや壁に掛かるアートはもちろん、5つのタップが並ぶ存在感ある鉄のバーも奥様の作品です。
店内に入るとビートルズのアビイ・ロードをモチーフにした作品が目に飛び込みます
光が差すと陰影が浮かび、まるで歩き出しているかのように見えますよ
なので、店名の「WELDERS」は、WELD(溶接する)WELDER(溶接職人)からつけられています。
そして、「WELD」にはもうひとつ「つなぐ」という意味があり、人と人のつながりを大切にしたいという岩下さんご夫妻の思いも込められています。
この日は勤労感謝の日。
ランチを楽しむご夫婦や親子連れ
ベビーカーを押しながらテイクアウトをオーダーしに来たママさん
クラフトビールを美味しそうに飲みながら友だちと語らう外国の方・・・・・・
お客さんも多種多彩。
多様な価値観を持つ働き手のみなさんに乾杯!
このダイバーシティに満ちた「WELDERS DINER」を起点に、ますます「つながり」が広がっていくことでしょう。
■昼飲み♡Loverに店主岩下さんからメッセージ
「明るい時間に飲む背徳感はビールを美味しくするスパイス。
カフェでお茶感覚でカフェでビール!是非お試し下さい!」
WELDERS DINER
練馬区石神井町6丁目16−11
03-6913-1470
営業時間:日〜木 11時〜22時/金・土 11時〜23時
定休日:不定休 ※お店のInstagram(@weldersdiner)を確認してください
石神井のジオパーク⁉ 美し過ぎる"ごちそう"サンドに感涙~moumou sandwiches works@石神井公園
WELDERS DINERからそのまま西へ歩を進めること2分。石神井警察署を過ぎたらお店に到着します。
2軒目も富士街道沿いのお店をご紹介。
「moumou sandwiches works[ムームー サンドウィッチ ワークス]」(以下、「ムームー」)です。
今回のテーマは、〈女性でも入りやすいちょっとお洒落なお店〉ですから、おじさんのおひとり様ではいけないなと思い(笑)、今度はブログでおなじみのS子ちゃんを誘って土曜日の10時にお邪魔してきました。
キッチンカウンターの上にはサンドウィッチやパンケーキの短冊メニュー
突如、富士街道に出現したかわいらしいサンドウィッチ屋さんに、〈石神井民〉は期待と興奮でざわつきました(笑)
店主の加藤さんに開店までの経緯を伺いました。
「結婚・出産・育児で長年携わってきた飲食業から離れていましたが、育児が少し落ち着きだした頃からイベントやパーティーへのサンドウィッチのケータリングサービスを小さく始めたのがスタートで、念願叶って2020年、住まいから近い石神井に実店舗を開き夢が叶いました」
「ムームー」という親しみやすく覚えやすい店名は、娘さんのニックネームからつけたそうです。
我が家の次男は卵アレルギーなのですが、卵やマヨネーズを使わないアレルギー対応のサンドウィッチも快く作ってくださいます。
ママさん目線でお客さんに寄り添った丁寧な対応もしてくださるので、小さなお子さんを持つファミリーも安心です。
瓶ビールはサッポロとアサヒの2種類。
どちらもあまり見かけることのないかわいい小瓶で提供されます
「ムームー」は朝9時から営業していて、アルコールも提供しているので、昼酒ならぬ〈禁断の朝酒〉もいけちゃいますぜ(笑)ニヤリ
しかも、さかばクンの大好きな黒ラベル★がありますから、もう朝から至福のひとときです。
スモークサーモン、フィッシュフライ、ガーリックシュリンプなど
サンドウィッチの具材はおつまみにもなります
ワガママなさかばクン。
サンドウィッチの前に、まずはビールのお供をオーダーします。
メニューには書いてないのですが、サンドウィッチの具材を生かして素敵なおつまみを作ってくれます。
ほら、このとおり。
サンドウィッチやパンケーキでも活躍するスモークサーモンが立派な一皿に。
食べる前から、ちょっぴり贅沢な気分になりますよね。
バルサミコソースがかかったスモークチキン
おつまみ、もう一皿はスモークチキン。
これはもうビールとの相性が抜群。
あぁ、チーズをのせてもらえばさらに良かったかも!
な〜んて、さらなるワガママを思いついてしまいましたが、今日は遠慮しておきました(笑)
アゴがはずれそうなほど(笑)具材がたっぷりはさまれたサンドウィッチはボリューム満点
いよいよ、サンドウィッチにお出ましいただきましょう。
「ムームー」は、すべてオーダーを受けてから調理をするスタイル。
出来上がったサンドウィッチがずらっと冷蔵ケースに並べられているわけではありません。
#自家製パストラミビーフサンド
#B・L・Tサンド
#三元豚のカツサンド
#鳥取県産のマトウダイを使ったフィッシュサンド など
定番サンドウィッチのほか、月替わりの限定サンドもあります。
この日、頼んだのは11月限定の「生ハムとキノコオムレツのサンド」
どうですか、この断面を見てください。
これ見てテンションあがらん人はいないでしょっ♪
レタス、ニンジン、オムレツ、生ハムなどが美しく積み重ねられた姿は、まるで「地層」のよう。
ここは長瀞ですか!
それともチバニアンですか!
いえいえ、ここは石神井のジオパーク「ムームー」です(笑)
これぞまさに「ごちそう」サンドウィッチ。
この地層にかぶりつくのがなんだかもったいない気もしますが・・・・・・
S子ちゃんとシェアして1個ずついただきます。
写真は以前にいただいた「メキシカンチキンサンド」
ムームーのサンドウィッチをはじめて食べるS子ちゃん。
「おいしい!パンが軽くて食べやすいね」と猛烈に感動してます。
サンドウィッチ2つにフライドポテトとピクルスが添えられてきますので、女性には結構なボリュームかと思いますが、このパンが食べやすいからでしょう。
案外ペロッと食べられちゃいますよ。
レモンサワーは2種類。
手前が左が「甘くない」レモンサワー、右が「甘い」レモンサワー。
お好みでどうぞ。
アルコールはビールの他に、ビオワインやスパークリングワイン、レモンサワーがあります。
私は焼酎をソーダで割って生レモンを入れた「甘くない」レモンサワー。
S子ちゃんは自家製レモネードを使った「甘い」レモンサワーを追加でお願いしました。
焼酎は意外なことに下町の酒場でおなじみのキンミヤ焼酎が用意されています。
だから、いつもの調子で「焼酎濃いめ!」ってオーダーしちゃいましたよ(笑)
カリッとした食感、胡椒の効いたパストラミビーフのジャーキー
さらに、パストラミビーフのジャーキーが出てきました。
これだけで延々と飲んでられる危険なヤツです(笑)
ジャーキーの塩っ気がレモンサワーと合いますねぇ。
みんな大好きプレーンパンケーキ
最後はパンケーキもいただきましょう。
イタリア産プロシュートや自家製スモークベーコンエッグを使ったパンケーキもありますが、最後なのでシンプルにプレーンのパンケーキをお願いしました。
バターを塗って、シロップをたっぷりひたしていただきます。
ケーキの生地自体に甘さはないので、これまた意外とあっさり。
パンケーキを前に「もう、おなかいっぱいだよ~」と言っていたS子ちゃんもひとくち食べたら「これなら、何枚でも食べられそう」だって(笑)
焼き菓子の情報は「ムームー」のInstagram(@stand_mmsw)をチェック
レジ横にはスコーン、マフィンなど手作りの焼き菓子が並んでいます。
お菓子目当てに買いに来られる方もいらっしゃるようです。
最近は、17時までだった営業時間を20時まで延長している日もあります。
サンドウィッチ、パンケーキのツートップに続くアイテムとして「ブリトー」も加わり、「ムームー」はどんどん進化していますので今後の展開が楽しみです。
さかばクン、まだブリトー食べたことないでーーす
■昼飲み♡Loverへ店主加藤さんからメッセージ
「ビールやワインをはじめ昼のみにぴったりサイズのお酒をご用意しています。
サンドウィッチとビールのコンビは最高の昼飲みランチですよ!」
moumou sandwiches works
練馬区石神井町6丁目26−18 ダイヤパレス石神井公園第二101号
03-6913-3489
営業時間:月〜金 9時〜20時/土 9時〜17時
定休日:日曜日・祝日
ちょっぴり贅沢!? 昼下がりの〈サク飲み〉で開放感を味わおう!
【石神井公園編】いかがでしたか。
【大泉学園編】の2店もお楽しみに!
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石神井公園を中心とした西武線沿線の美味しいお店の情報は・・・
さかばクンが参加しているブログ『喜酔人は今日も直行直帰!』を参考にしてみてください。
https://kiyotonr.blogspot.com/
◆さかばクンから5つのお願い
1.未成年者の飲酒は法律で禁止されています。20歳になるまでお待ちください。
2.記事の内容やお料理の感想は、あくまでさかばクンの主観ですのであしからず。
3.飲み過ぎ注意。お酒は適正な量を楽しみましょう。
(⇧さかばクンに言われたくないわっ!って突っ込まれそうですが・・・・・・)
4.メニューの内容は取材時のものです。
もしかすると皆様が来店されたときにはメニューにないかもしれません。
5.新型コロナウイルス感染症の影響で営業日や営業時間に変更があることがあります。
お店にご確認のうえ来店してください。できればご予約をおすすめします。
さかばクン(酒場ブロガー)
石神井生まれ石神井育ちのアラフィフ親父。
都内の銭湯を巡りながら、夜はどこぞの酒場にふらっと出没。
居心地の"酔い"カウンターで旨し日本酒をあおりながら、当たらない競馬予想に花を咲かせ、美味し肴をつまみながらGIANTSについて熱く語っています。