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令和元年の夏本番。
練馬の夏と言えば...「よさこい光が丘」なくしては語れません! 今年の開催日は、7月13日(土)〜15日(月祝)の3日間。よさこいの熱い踊りで一気に夏へシフトチェンジ!ということで、「よさこい祭りin光が丘公園」実行委員会の会長を務める高橋昌和さんにお話を聞いてきました。
よさこいシーズンの皮切りは、光が丘から?!
今年で13回目の開催となる「よさこい祭りin光が丘公園」。よさこい祭りは全国各地で行われていますが、光が丘の特徴や見どころは?
「何と言っても、踊りの会場が近場でまとまっていること。都内では歩いて会場を回れるなんて、他ではなかなかないですね。池袋や表参道、お台場などで開催されているものは会場が離れていることが多く、電車に乗って移動することも珍しくありません。
また、飲食を中心に100近い屋台が並びますが、よさこい祭りでこれだけ揃っているところは他にはないと思いますよ」
踊りを見るだけじゃなく、食べたり飲んだり遊んだり…。光が丘のよさこいは、家族連れで楽しめる夏祭りの要素がたっぷり詰まっているんですね!
「また、よさこい光が丘は、全国各地で開かれるよさこい祭りの前哨戦という位置付けでもあるんです。よさこいに関わりの深い人たちから地元の人たちまでが審査員になって受賞チームを決める審査もありますので、『光が丘で今年の踊りのお披露目をし、賞をもらって弾みをつけたい!』という熱い思いで出演するチームも多いと思いますよ」
〈写真〉ステージを囲む大勢の観客。右手に見えるテントが審査員席です
7月の光が丘に始まり、11月初旬のお台場まで続くというよさこい祭り。つまり、光が丘で各チームの今シーズン最新の踊りを、どこよりも早く見られるということですね!
よさこいってどんな踊り?
夏の踊りと聞くと、徳島の阿波踊りを思い浮かべる人も多いと思いますが、そもそも、よさこいとはどんな踊りなのでしょうか?
「戦後の復興のために、徳島の阿波踊りを参考にして高知県で生まれた踊りです。鳴子(なるこ)を使うのが特徴で、型にはまらない自由な振り付けや衣装や音楽など、チームそれぞれの個性を生かしてお祭りのにぎわいを楽しめるのが醍醐味。北海道のソーラン節と掛け合わせて確立された“よさこいソーラン”は、学校の運動会で子どもたちが踊ることも多いようです」
大迫力の旗振りや、踊りを盛り上げるMC、あでやかな衣装やメイク、一糸乱れぬフォーメーションなど、チームによって見るポイントが違うので楽しめそうですね。
光が丘公園に69チームが大集結!
よさこい光が丘には、どんなチームが参加するのでしょうか?
「出場チームは、100名を越える大所帯から10数名のアットホームなものまで、さまざまです。早稲田や東京農大など大学のチームや、東京近郊や地元のチームのほか、広島から参加するチームもあり、子どもからシニアまで踊り手の年齢層も幅広いんですよ。今年の出場数は69チームで、毎年だいたいこのくらいの数です」
〈写真〉鳴子光丘のステージ演舞
地元のチームがあれば応援したいのですが…。
「光が丘を拠点に23年間活躍している「鳴子光丘(なるこひかりがおか)」があります。メンバーは現在18名。人生経験豊かな顔ぶればかりですが、練習熱心で、よさこいにかける情熱はどこにも負けていません。当日は、広島県呉市に住む指導者がチームのメンバーと一緒に体を張った見事な踊りで盛り上げていきますので、ぜひ応援してください」
会場ごとの特徴や見どころ、教えます!
よさこい光が丘の踊りの会場は3か所あり、どのチームの踊りも3会場で見ることができます。1チームが踊る回数は、入賞すれば最大5回。当日配布のプログラムに詳しいタイムスケジュールが載っているので、まずはプログラムをもらって、会場やスケジュールをチェックしましょう。
それでは、各会場の見どころをご紹介!
〈写真〉会場案内図①「ふれあいの径(みち)」で踊るチーム
光が丘駅から公園に続く『ふれあいの径(みち)』のイチョウ並木では、流しの踊りが行われます。ショッピングセンターや光が丘団地に隣接しているため、買い物客や地域の住民の方も気軽に見ることができます。会場となるのは2日目だけなので、ご注意。
〈写真〉会場案内図②「ステージ」での演舞
審査会場にもなっている光が丘公園入り口のステージは、舞台ならではのフォーメーションの美しさや、高低差を利用した立体感ある動きが見どころです。ただし、ステージ周辺は日を遮るものがないので、熱中症や日焼け防止のための対策は必須! 最後に全員で踊る“乱舞”もこのステージで行われます。
〈写真〉会場案内図③「パレード(ゆりの木広場)」での演舞
公園北側の『パレード』(ゆりの木広場)では、流しの踊りが行われます。第1コース・第2コースと連続していて距離が長いため、混雑も比較的少なく、一挙手一投足を間近で見られるので迫力満点。木陰も多いので、おすすめです。ステージと流しでは、同じチームでも踊りや印象が違うそうなので、ぜひ注目して見てみてください。
〈写真〉ステージでの乱舞
「2日目と3日目の夕方から始まる、ステージでの受賞チームの踊りは迫力があるので、ぜひ見てほしいですね。これだけ見に来る価値は十分ありますよ!」
受賞チームの踊りのあとは、踊り手も観客もみんなステージに上がっての「乱舞」タイム。よさこいのボルテージが最高潮に達して締めくくられます。
よさこい光が丘に出場するには?
出場チームは、いつ頃どのように決めるのですか?
「毎年、2月には前年の出場チームに申込みの確認の連絡をして4月末に締め切り、空きが出れば新規チームの参加も受け付けています。ちなみに今年は10チームが初出場です。
また、よさこい以外のダンスやステージ発表を行う一般芸能の締め切りは、5月中旬です」
“事故ゼロ”を誇る舞台裏の活躍とは…
これだけ大掛かりなイベントを毎年運営している実行委員会は、どんなメンバーなんですか?
「実行委員は約30名。旭町1丁目町会の会長や副会長、旭町南地区区民館のスタッフなど、地域の人たちが中心です」
毎年、暑さが厳しい時期の開催ですが、どのような対策をされていますか?
「熱中症対策として、具合が悪くなった人のために光が丘図書館や光が丘体育館の休憩室を確保してもらったり、給水所で氷入りのタンクや飲料水を用意したり。地元の高校生のボランティアや公共施設の協力を得て、地域でバックアップしてもらっています。仮設トイレは設置していないので、公園や図書館や体育館などをご利用いただいています」
事前の準備や、後片付けも大変なのでは…?
「音楽を伴うイベントなので、地域の住民の方との協議会を開いたり、チラシをポスティングしたりして、理解を得る努力を重ねています。また、屋台が多いこともあり、毎日大量のゴミが出るので、出店者が片付けた翌日は、朝6時から実行委員がきれいに掃除しています。聞くところによれば、ここ2年間くらい、ゴミを集めて帰るチームがあるようで、本当に助かっています。でも、ゴミが多いってことは、うれしい面もあるんですよ。屋台が元気であれば、祭りも活気づいているということですからね」
今まで一度も事故なくやってきたことが、実行委員会の誇りだと話す高橋さん。よさこい光が丘の誇りでもありますね!
実行委員長のつぶやき
〈写真〉よさこい祭りin光が丘公園実行委員長・高橋昌和さん
実は、本部の仕事をしているとなかなか踊りを見られないのが悩ましいと言う高橋さん。
「昔から、お祭りで屋台を食べ歩くのが好きだから、他のよさこい祭りにもけっこう行ってますよ。自分では踊らないけど(笑)、踊りを見るのは大好きだしね。よさこいで一番大切なのは、とにかく音楽だと思っています。光が丘団地に隣接した会場なので、ある程度の制限はあるものの、やっぱり音量や音質は大事。迫力が全然違いますからね」
2020年に向け、動き出した日本のよさこい
1年後の2020東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、高知県を中心に日本全国で「2020よさこいで応援プロジェクト」が進んでいるとのこと。
「実際にオリンピックの会場でよさこいを披露できる機会があるかどうか、まだわからないけど、オリンピックでよさこいをアピールできたらいいですね」
2020年の、よさこい光が丘の予定については、
「例年のように7月の三連休であれば、オリンピックが始まる直前の開催になるため混乱は少ないと思われるので、いつも通りのスケジュールを予定していますが、まずは今年のよさこい祭りを事故なく行うことが最優先。これからも、長く続けていけるように頑張ります」とのことです。
第13回 よさこい祭りin光が丘公園 詳細情報
〈日時〉
2019年7月13日(土)・14日(日)・15日(月祝)いずれも10時〜21時
〈プログラム〉
7月13日(土)10時〜 一般芸能 地元高校によるダンス競演など、開会式
7月14日(日)10時〜 よさこいチームによる演舞。最後に審査員による成績発表、受賞12チームの演舞披露、乱舞があり、閉会式。
7月15日(月祝)10時〜 一般芸能 よさこいチームによる演舞、受賞チーム演舞 乱舞 閉会式
〈会場〉
光が丘公園
・ふれあいの径:光が丘区民センター 〜 光が丘リヴィン前 ※7/14のみ
・ステージ:光が丘公園入り口の特設ステージ
・パレード:光が丘公園北側のゆりの木広場
〈連絡先〉
電話:03-3976-7877(高橋)