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ココネリで流れてる、あのアニメーション!                   制作現場に行ってきました! 画像

ねりま観光センター さん コラム

ココネリで流れてる、あのアニメーション!             制作現場に行ってきました!


ココネリの壁面モニターでよく見かける、ちょっと気になるあのアニメーション。
舞台は練馬駅周辺や光が丘公園に練馬区役所など、「知ってる!」って場所が出てくるから、何となく見ちゃいます。

あれは、「タイムカプセル+(プラス)」と言う練馬区PRアニメ。
音消してるのかな? と思ってたけど、無声アニメなんだそうですよ。
声が無いのに、ストーリーはわかるから面白いですよね。

(参考:練馬アニメーションサイト スペシャルコンテンツ アニメ「タイムカプセル+」)
https://animation-nerima.jp/special/timecapsule/

練馬区とアニメの関係

「練馬区と言えばアニメ」のイメージがありますよね。
練馬区は、日本のアニメ製作を最初に本格的に始めた「ジャパンアニメーション発祥の地」なんだそうですよ。
今でもアニメ関連会社の数は約100社以上でトップクラス。
実際にアニメが多く作られている街なんです。

でも、どうして練馬区はここまでの「アニメのまち」になったのか?

練馬区PRアニメ「タイムカプセル+」 プロデューサー 髙橋宏一さんにお話を伺いました!

練馬区PRアニメ「タイムカプセル+」 プロデューサー 髙橋宏一さんにお話を伺いました! 画像

髙橋宏一さん
・株式会社ステロタイプスマーチル取締役
・練馬アニメーション理事
・練馬区PRアニメ「タイムカプセル+」プロデューサー


そもそも、なぜ練馬区にはアニメーションの会社が多いのですか?

大きな要因というと…、地方にはアニメ制作会社があまりないので、全国にいるアニメ業界で働きたい若者たちが東京に集まって来ること。そして、さらに東京の中でも、練馬区には最初の長編アニメーションを制作した、「東映アニメーション」があるというのが大きいですね。
もちろん練馬出身のアニメーターも沢山いますよ。

また、富士見台にあった手塚治虫さんの虫プロダクションが解散したあと、そこで働いていたアニメーターが西武池袋線・西武新宿線沿線に散らばったため、西武線沿線にはアニメの制作会社が多いとも言われています。

そこに産業があるから、クリエーターが集まる。
結果的に練馬区にアニメーターが集まったと言われています。

「タイムカプセル+」を制作した経緯を教えてください。

「タイムカプセル+」を制作した経緯を教えてください。 画像

               (画像:「タイムカプセル+」ヒロインのキャラクター設定原画)

「タイムカプセル+」は、2016年に練馬のPR動画として練馬区から制作を依頼されました。
監督は『ONE PIECE』や『虹色ほたる~永遠の夏休み~』など数多くの作品で活躍している宇田鋼之介監督です。

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               (画像:アニメ内の背景舞台、光が丘公園銀杏並木の美術ボード)

練馬区をPRするためのアニメーションですから、練馬区内の名所や、日常の風景をロケハンしながら、春夏秋冬に分けてロケ地をセレクトしました。
特に秋の光が丘公園の銀杏並木が好評でしたね。
図書館などは、監督自らが、いくつもの図書館を回り、探してくれました。

会社を見学! アニメ制作はとっても大変な作業…

会社を見学! アニメ制作はとっても大変な作業… 画像

株式会社ステロタイプスマーチルで
アニメーションを作っているところを見学させて頂きました!

この日は、キャラクターを描くアニメーターさんが実際に原画を描いていましたよ。

原画は今でも手描きの作業! 
ここで描いた原画をスキャンして、パソコン上で色を入れていくそうです。
えっ?じゃあ、このイラスト何枚描くの? 

1分のアニメーションを作るのに、なんと、こうした原画を100枚くらいは描くそうですよ!

これは…、相当好きじゃないと出来ない作業ですね。

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                   (画像:「タイムカプセル+」キャラクター設定の原画)
↑例えば、このような絵を描いたら…

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↑色鉛筆の赤と青でハイライトや影の支持をつけて…

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↑原画をスキャンし、パソコンに取り込んで、ガイドに沿って色つけ作業。


いや、この工程だけでもかなり大変な作業だと思いませんか。

「タイムカプセル+」は、1話1分程度のアニメーションですが、原画だけでも100枚以上。
その原画と原画の間をつなぐ動画は400枚くらい描いているそうです。

10分くらいのアニメーションになると、動画は約2,000枚ぐらいは必要とか。
動画の枚数は、長さと言うよりも、アニメの動きが多いか少ないかで決まるそうですよ。

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みんなパソコンに向かって、黙々と作業。

アニメーション制作は
企画を立てる→スタッフを決める→ストーリー構成を決める→シナリオ作り→キャラクターや背景の設定を決める→絵コンテ作り→レイアウト作り→原画制作→動画制作→トレース→彩色→検査→撮影→編集→音響制作→ダビング

と、かなり工程が多い。

そこで、今では効率を考えて、
制作会社、作画会社、背景会社、仕上げ会社、撮影会社、音響会社、編集会社と、それぞれを別会社で分業で行うことが多いそうです。

しかし、大泉学園にある東映アニメーションだけは、今でも全行程を単独で制作しているそうですよ。

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さて、株式会社ステロタイプスマーチルには、背景を専門に書く背景部門もあります。
こちらはタブレットで背景を描いてます。
背景とキャラクターの絵は分業で制作します。
そして、撮影の工程で合わせていくんですね。

しかし素晴らしい画力です! プロだから、そりゃそうか(笑)

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髙橋さんは、2019年11月29日(金)~12月1日(日)に開催される「世界都市農業サミット」のPRアニメのプロデューサーも担当されるそうです。

昨年度のアニメコンペティション練馬2018の1分アニメ部門グランプリ作品「tiny」の主人公をモチーフに、練馬区の妖精が登場予定!
2019年9月に放映予定です。今、髙橋さんの頭にある、作品のイメージをちょこっとだけ教えてもらいましたが、素敵でしたよ!
妖精がどんな姿をしているのか、早く見たいな~。

(参考:練馬アニメーションサイト アニメコンペティション練馬2018受賞作品)
https://animation-nerima.jp/event/compe/compe2018/works/

(参考:練馬区HP 世界都市農業サミット)
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/nogyo/summit.html

また、練馬区ではアニメによる地域活性化を促進するため、たくさんのアニメイベントを開催しています。
髙橋さんはその仕掛け人の1人。

髙橋さんは、一般社団法人練馬アニメーションの理事として活動しています。

髙橋さんは、一般社団法人練馬アニメーションの理事として活動しています。 画像

(昨年度行われた練馬アニメカーニバル2018のHPより)

髙橋さんが理事をされている一般社団法人練馬アニメーションは、東京都練馬区所在のアニメーション制作会社52社による任意団体として発足。
毎年、練馬駅北口周辺で開催されている『練馬アニメカーニバル』、大泉学園駅北口周辺で開催されている『アニメプロジェクトin大泉』などの活動をしています。

この2つは、練馬区の大きなアニメイベントとして有名ですよね。

アニメのまち練馬区をもっと浸透させたい

髙橋さんは、たくさんのアニメーターを発掘したアニメのまち練馬区を、世界中にPRしていきたいと思っているそうです。

例えば、練馬区には公園など、日常の風景として素敵な場所が多い。そこを、アニメのロケ地としてもっと利用できることをアニメ業界にPRしていくのもいいのではないかと考えているそうです。

また、「商店街の一つひとつの店にアニメのキャラクターを作っても面白いね。」というお話をしてくれました。

「アニメのまち 練馬区」を世界に発信していくため、私たち練馬区民も協力をして、色々なアイデアを出していけたらいいなと思いました。