特集記事 Reviews
遊園地としまえんが舞台ということで練馬区民注目の映画「としまえん」。
その製作現場にお邪魔してきました!
ーー製作現場はどんなところ?
――現在の状況は?
ーーどんな映画になりそう?
気になるところを作品の監督に聞いてきました!
(撮影現場のレポートはこちら
→https://www.nerimakanko.jp/review/detail.php?article_id=SPE0000039)
向かったのは、東映東京撮影所内『東映デジタルセンター』
撮影所内にはたくさんの大きなスタジオが立ち並んでいます。
内部は様々なセットが組まれているのでしょうか…見たい...。
取材日は、スタジオの外で撮影が行われていなかったらしく、静かでした。
(残念!)
今回お邪魔するのは、こちらです。
東映デジタルセンターは、2010年6月に開設されました。
入口には、デジタルセンターのサインが!
青地に白く光るロゴが未来っぽくてかっこいいですね。
受付前のサイネージには、本日の予定がぎっしり。
どんな作品がどんな作業をしているのか、スケジュールを眺めているだけでも楽しい。
極秘情報のためボカしていますが…。
あっ!!!
スケジュール表の中から「としまえん」の文字を発見しました!
ちなみに、「としまえん」は撮影が終了し、現在、映像の編集作業の段階です。
映画製作の準備~完成までの段階の中で、80%くらいまで進んだところ、とのこと。
作業場所へと向かいます。
長い廊下の両脇にはドアがずらりと並んでいます。
各部屋の入り口には、作品名と室内で行われている作業内容の案内が貼られています。
あのドラマや映画も、ここで制作作業をしているのか…!と興味津々。
そして作業室へ到着!
(撮影禁止のため、イメージ画像でお送りします。)
正面に大きなスクリーンがあり、部屋の中ほどに、映画館と同様の座席があります。
最後方は、何やら編集機材の端末が並んでおり、スタッフさんが座ってます。
どでかいプライベートシアターがこのような感じなのでしょうか。
さて、本日行われているのは「グレーディング」という作業。
グレーディングとは、映像の色味(色調・コントラスト)を調整する作業です。
ドラマや映画は、1つのシーンを撮影するのに何時間も(時には朝から夕方まで)かかります。
天候や光の当たり具合等、様々な環境で撮影した映像を
劇中の時間や天候・季節・印象などに合わせてトーンを揃えていくのです。
「としまえん」はホラー映画なので、全体の彩度を抑え、暗めのトーンでまとめているそうです。
役者さんの肌の赤みや背景の明るさなど、気になる部分にすぐさまチェックを入れ
てきぱきと色を調整していく姿は、さすがプロ。
映画のワンシーンに違和感が出ないよう、かなり考えて、細かい作業をしているのですね!
映画「としまえん」の高橋 浩(たかはし ひろし)監督に聞いてみました!
――ホラー映画における、演出上のこだわりは何でしょうか?
「『緊張と緩和』を意識しました。
例えば、映画のキーとなる『としまえんの呪い』について主人公たちが話すシーン。
最初は観客の意識を役者の演技に集中させ緊張させる。
そして突然『呪い』を連想させるアイテムを登場させてドキッ!とさせ、
その後ジワジワ不安感を煽る。
観客の意識をうまく誘導し、緩急をつける演出を心がけました」
――画面の構成にも工夫されたんですか?
「個人的には、俳優の演技や個性がわかる映画が好きなんです。
ですので、ある程度役者さんに自由に動いてもらい、演技や表情が一番伝わるように考えました。
その意味では、環境よりも人にフォーカスしました。
舞台であるとしまえんは、限られた空間ではありますが
背景・環境的にも様々バリエーションがあったので助かりました」
気になる出来栄えは?!どんな映画になりそう?
プロデューサーの菅谷 英智(すがや ひでとも)さんにも現在の「としまえん」の状況を聞いてみました。
「ラッシュ(※出来上がった映像をチェックする作業)は現在5回目です。
当初に比べ映画全体の時間をスリムにしたため、非常にバランスが良く、
緊張感をもって観られる印象です。
優秀なスタッフのお陰で、ホラー映画として
とてもクオリティが高い作品に仕上がってきてます!」
「また、音楽も音楽チームが頑張ってくれたため、素晴らしい出来上がりです。
今回ご協力いただいた、としまえん様、西武鉄道様、練馬区様とも、
映画の公開にあわせて更に面白いことを仕掛けていけたら良いですね!」
©2019 東映ビデオ 主演は北原里英さん!
制作スタッフさんも手ごたえありの映画「としまえん」、期待が高まりますね!
映画は2019年に全国で上映予定だそうです。
公開が楽しみです!