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練馬区内で長い歴史をもつ「としまえん」と「東映東京撮影所」が、初めてタッグを組んだ映画が制作されています。
5月某日、としまえんでの撮影の見学に伺いました。
映画は、休日に遊びにやって来た女子大生グループに「としまえんの呪い」が襲いかかる、というストーリー。
何度もテストを繰り返し、いよいよ本番。緊張感が走ります。
撮影中、園内をたくさんのエキストラさんが縦横に歩きますが、歩き出しのタイミングや方向など緻密に計算されていることに感心です。
スタッフさんが、時々ジョークも交えて声かけや指示を行って、エキストラさんも和やかな雰囲気の中、撮影が進みます。
撮影当日は、恐怖シーンはありませんでした(ホッ)。
カルーセルエルドラドもシーンのカギ!?
わが国に現存する最古(世界でも最古級の)の遊戯機械、カルーセルエルドラドでも重要なシーンの撮影が行われます。
1907(明治40)年に作製された回転木馬は、普段はアンティーク感たっぷりで愛らしいですが、ホラーの設定であらためて眺めると、なんだか凄みを感じます。
キャストも練馬区内から選考
同じ練馬区内だからこそできる、練馬ならでは取組として、練馬区在住・在勤・在学に限定したオーディションも実施され、たくさんの応募者の中から、区内在学の学生さんが合格されました。
どんな役で登場するのか、スクリーンに期待しましょう。
その他のキャストの発表は今後、とのお話でこちらも楽しみですね。
映画は2019年公開予定
映画は、2019年に公開予定です。
本映画の企画者の一人である菅谷プロデューサー(東映ビデオ㈱)に映画の内容等のお話を伺いました。
「本映画は遊園地にまつわる架空の都市伝説を設定し、タブーを犯した者たちは“誰も存在しない裏のとしまえん”に閉じ込められてしまうといったお話です。人間は本能的に〝楽しい場所〟や“人がいて当たり前”と記憶している場所が突如として“そうではない空間”に変貌したときその恐怖は2倍にも3倍にも膨れ上がります。そういった人間の本能に逆らわない、深層心理に深く刻まれる“絶対的恐怖”を追求した作品を製作したいです。」
「また、今回の撮影はとしまえん園内は勿論の事、光が丘公園隣のイタリアンレストランや平和台の高校など、ほぼ9割がた練馬区内でのロケーションとなっております。
そういった意味でも練馬区民の皆様方に楽しんでもらえる作品になっていると思いますので、まずは練馬区から盛り上げて頂いて、少しでもたくさんの方々に観てもらいたいです!」
区内での撮影が9割!公開されたら、区内舞台探しも楽しみですね。
大スクリーンに映るおなじみの風景は、私たちにもまた新しい練馬の魅力を教えてくれるハズ!
なんだか、誇らしいですね。