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”おいしい!楽しい!おもしろい!”を探しに「井のいち」へ 画像

ライター:K.N さん イベント

”おいしい!楽しい!おもしろい!”を探しに「井のいち」へ


5月20日(日)に、石神井氷川神社で開催される「井のいち」をご存知ですか? 木工やガラスなどのクラフトに、そこかしこから漂うおいしそうな匂い・・・。最初は地元の人たちの間で、こじんまりとスタートした「井のいち」も、今年で8回目をむかえます。
回を重ねるごとに来場者も増え、今年はより魅力的なブースがそろうという情報をキャッチしたライターNが、気になる「おいしいもの」情報を中心に、今回の「井のいち」の楽しみ方を先取りしてご紹介!ぜひ参考にしてみてくださいね。

「井のいち」ってどんなイベントなの?

「井のいち」ってどんなイベントなの? 画像

「井のいち」最大の魅力は、この地域で活動している人を中心に、感性でつながった仲間が集い、出店者たちとお客さんたちが作り出す、おだやかで心地よい空間です。

そんな「井のいち」を立ち上げたメンバーの1人、町田顕彦さんにお話をうかがいました。

町田さんは、石神井にあるギャラリー「knulp AA(クヌルプエーエー)」を運営していて、国内のクラフト作品を中心に、月に2回ほど企画展を開いています。取材に伺った日は、ちょうど「井のいち」に出店する、神奈川県の「中津箒」の展示期間中でした。

——「井のいち」がはじまった経緯を教えてください。
「もともと石神井を中心に個人で活動していた3人が、この地域の良さを住んでいる人たちに伝えたい、自分たちの暮らしている街をもっと楽しみたい、という思いから、2009年に「井」というフリーペーパーを作り始めたんです。この辺は、石神井や井草、井荻、大泉など「水」にちなんだ地名が多くあり、その一帯を「井」と名付けました。その創設メンバーが中心になって、「井」エリアにある飲食店や、地元で活動する作家、音楽家たちが集まり、2011年に「井のいち」が始まりました」。

ピザにお弁当、スイーツetc…。おいしいもの、数珠つなぎ!

多くの出店ブースやワークショップなど、気になるものが盛りだくさんの「井のいち」。
中でも、毎年開始時間と同時に行列ができるという魅力的な飲食ブースは、食いしん坊な私も興味津々です☆ 今年はどんなお店が、どんなものを販売するのか、出店する中から4店の店長さんに、おすすめの商品を教えていただきました! (価格はすべて税込み販売予定価格です。記載のないものは価格未定です)

まずは今回初参加となる、注目の2店を直撃!

まずは今回初参加となる、注目の2店を直撃! 画像

写真:スフォリアテッラ

石神井公園にお店を構える「PIZZERIA GTALIA DA FIlLIPPO(ピッツェリア ジターリア ダ フィリッポ)」は、国産・練馬産の食材を使った本格的ナポリピッツァが人気のお店です。

――どんな「美味しいもの」を販売するのですか?
「当日は、薪窯をつんだキッチンカーで出店します。その場で焼き上げる熱々のピッツァ(1枚1000円前後)は、外で食べると美味しさも格別ですよ!」。

また、店長の岩澤さんから「店で作っているところは都内でも珍しい」という、イタリア・ナポリ地方の焼き菓子「スフォリアテッラ(500円)」も、当日販売しますよ」という耳より情報をGET!

スフォリアテッラとは、イタリア語で 「ひだを何枚も重ねた」という意味を持ち、貝殻を模した見た目のお菓子です。「どんな味なのか気になる~!」と思い、試食させていただくと、まず驚いたのはパイ生地のザックザクとした食感。生地にはバターではなくラードを使っているそう。だからこの食感になるんですね~。
パイの中には、リコッタチーズと、練馬産のあるもの(何かは当日のお楽しみ☆)が入っていて、思っていたほど甘すぎず、ぺろりと食べちゃいました♪お土産にもおすすめで「家に持って帰って食べる場合は、トースターで少し温めると美味しいですよ」という、アドバイスもいただきました。どちらも数に限りがあるので、購入したい方はお早めに!

「井のいち」でしか食べられないかも?! 和食店が作る〇〇とは

「井のいち」でしか食べられないかも?! 和食店が作る〇〇とは 画像

写真:2段弁当

お次は、大泉学園にある和食のお店「小料理石井」。ご主人の石井さんは、野菜と出汁のおいしさにこだわり、野菜ソムリエの資格を持つほか、店内には「かつお節専用削り器」を設置しています。

――今回「井のいち」に出展されることになったきっかけを教えてください
「元々、出店しているパン屋さんに、店で出している卵焼きを提供してコラボしたり、毎年、家族と「井のいち」に行ったりしていたんですよ。あのなごめる雰囲気がいいなと思い、今回は出店しようと思いました」

-――和食のお店が「井のいち」でなにを販売されるのか、とても気になります!
「和風の食べ物を出す店が少ないって聞いたから、うちの定番の2段弁当(1500円。写真の内容とは変更になる場合があります)や、卵焼きを食べやすいように串にさして販売しようと思っています。あとは、冷酒も用意したいなと」

――「井のいち」ならでは、のものはありますか?
「おにぎりですね。小松菜じゃこや葉とうがらし、牛しぐれなど、8種類(各300円前後)用意しようと思っています。」

おにぎりなら場所を気にせず手軽に食べられるし、石井さんのおにぎりは「井のいち」でしかお目にかかれない一品!これは必食ですね。

「自分の苗字にも「井」が入っていて、不思議なご縁を感じています(笑)。なるべく早い時間に商品がそろうように、店員総出で頑張ります」

石井さんは14時からのトークイベントにも登場されるそうです。おもしろいお話が聞けるかも♪

週2日営業のお菓子屋さんも出店!

週2日営業のお菓子屋さんも出店! 画像

写真:前回の出店の様子

4年前から毎年参加している「エキュルイユ」は、上井草の住宅街にひっそりとたたずむお菓子店です。アレルギー対応のバースデーケーキや豆乳を使ったケーキなど、体に優しいお菓子を製造・販売しています。
「井のいち」ではクッキーなど人気の焼き菓子に加え、今回のメインは10種類ほどがそろうマフィン(200円~)! 食事系からスイーツ系まで、様々な味のバリエーションが楽しめます。

「これまで用意したお菓子がお昼過ぎには売り切れてしまうことがあったので、今回は夕方いらっしゃる方にもご提供できるように準備するつもりです。」と店長の日比野さん。お店は毎週2日(水曜日と日曜日)のみの営業なので「今まで行ってみたかったけど、機会がなかった」という人も、「井のいち」でエキュルイユのお菓子が購入できるチャンスですよ!

練馬産の豆を購入できるチャンス☆

練馬産の豆を購入できるチャンス☆ 画像

写真:乾燥豆

「TEAM・ネリマメ」は、豆や雑穀を販売する会社と、練馬区に一軒だけある麹屋、豆を作る生産者が一緒になって「練馬産」の大豆を広めようと結成された団体です。メンバーの1人で、大豆製品の販売会社、山口物産の山口さんにお話をうかがいました。

「我々は、練馬産の大豆でみそや豆腐を作ったり、みそづくり教室などのイベントを開催したりしています。「井のいち」では、乾燥豆のほかに、すべて東京産の原材料で作ったみそを量り売りで販売する予定です。乾燥豆は、練馬産の大豆のほか、丹波の黒豆など3種類をそろえようと思っています。最近は、ご自身でみそをつくってみたいと乾燥豆を買っていかれる人もいるんです。今回の出店で、私たちの活動を少しでも知っていただけたら嬉しいです」。

乾燥豆を使ったレシピなども教えてくださるそうで、「お気軽にお声掛けください」とのこと。この機会に、練馬産の豆の味を試してみてはいかがでしょう。

遊んで、学んで、体験してみよう!

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毎回、これをお目当てに来るという人も多いという人気のワークショップ。
今回も様々なお店が参加します。毎年ワークショップを行う和文具店「GENRO(ゲンロ)」の千葉さんに今回の内容を教えていただきました。

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写真:昨年のワークショップの様子

「小さなお子さんから大人まで参加出来ます。ステンシル(型染め)技法で、ハガキに図柄を写します。型紙もインクもご用意します。図柄の内容は、植物、動物、乗り物など。お好きな2柄選んで下さい。製作は、お一人ずつサポートしますね。作品の裏に、届けたい方の名前、住所を書き、切手を貼って、卓上の仮設ポストに入れて下さい。あとで郵便局に出しておきます。残り1枚はお持ち帰り下さい」(参加費は切手代を含む500円、参加費は各ワークショップで異なります)。

その場でハガキを出せるのはいいですね。大切な誰かに、もしくはこの日の記念に自分宛に送ってもいいかも♪

持っていくと便利なアイテム

「井のいち」では、ごみは各自持ち帰りなので、ごみ袋を持っていきましょう。ついつい買いすぎてしまうので、大きめのエコバックも持っていくと便利かも。ツバの広い帽子や、サングラスでおしゃれに日差し対策も忘れずに。当日は雨天決行とのことですが、晴雨兼用の傘があるといいですね!

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写真:昨年のライブの様子

このほかにも、神楽殿でのライブやおはなし会など、会場では子どもから大人まで1日中楽しめる催しが行われています。ご家族や友達と一緒に、一人で気ままにぷらっと、ももちろんOK! やわらかな木漏れ日が心地よい新緑の中で、わくわくする何かを探しに「井のいち」へ行ってみてはいかがですか?
(各ステージのタイムテーブルや、ワークショップのチケット販売などについては、井のいち公式Facebook、またはHPでご確認ください)

会場へのアクセス

会場となる「石神井氷川神社」は、石神井公園の三宝寺池に隣接しています。当日は駐車場の利用ができないので、公共の交通機関を使いましょう。石神井公園駅や、上石神井駅からバスも出ていますが、駅からお散歩がてら会場に向かうのもおすすめです。
*ご参考までに、私が石神井公園駅から石神井公園沿いを歩いて氷川神社に向かったところ、約20分で着きました。駅から石神井公園に向かう途中は車道が狭いので、歩くときはお気をつけて!

■第8回 井のいち
2018年5月20日(日) 10時〜16時(雨天決行)
石神井氷川神社 東京都練馬区石神井台1-18-24
井のいち公式Facebook https://www.facebook.com/inoichishakujii/
井のいち公式 HP    http://www.i-mondo.org/inoichi2018/

knulp AA/http://www.knulp-a1.com/knulpgg/
PIZZERIA GTALIA DA FIlLIPPO/https://www.facebook.com/PizzeriaGtaliaDaFilippo
小料理石井/http://www.koryouri-ishii.com/ 
お菓子工房エキュルイユ/https://www.facebook.com/ecureuil.sweets.kamiigusa
TEAM・ネリマメ/https://www.facebook.com/teamnerimame/
GENRO/http://www.genro.co.jp/

(上から1枚目、2枚目、7枚目、8枚目、9枚目の写真は「井のいち実行委員会」、3~6枚目の写真は各店舗の提供です)