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ねりま人 #121 小林 綾子さん(女優) 画像

ライター:協同クリエイティブ さん ねりま人

ねりま人 #121 小林 綾子さん(女優)


●プロフィール/こばやしあやこ 1972年、練馬区出身。5歳から東映の児童劇団に入り、芸能活動を開始。小学4年生の時に出演した「おしん」が驚異的な大ヒットを記録し、天才子役と呼ばれる。以降、テレビドラマや舞台はもちろん、バラエティ番組や情報番組のMCなどでも活躍中。

「剣客商売」シリーズや「渡る世間は鬼ばかり」など多くの作品に出演されていますが、女優・小林綾子さんといえば、やはり60%超えという視聴率を記録したNHK連続テレビ小説「おしん」。方言を駆使して山形出身のヒロインの子ども時代を熱演したため、ご本人も東北出身と思われがちですが、実は生粋の「ねりま人」なんです。今日はJ:COMさんの収録の合間をぬってお話を伺いました。

幼少期は木登りが得意なおてんばさん

幼少期は木登りが得意なおてんばさん 画像

京都の大学に通った4年間など区外に住んだ経験もありますが、それ以外はほとんど練馬区在住。お気に入りの場所は、幼い頃から親しんだ石神井公園だと言います。 「小さい頃はよく地元の石神井公園で、近所の友だちと遊んでいました。木登りが得意で、おてんばでしたね。子役として仕事を始めてからも、変わらずにそんな生活をしていました。今はとてもきれいで便利になった石神井公園駅ですが、私が学生の頃は駅舎の窓から富士山が見えていたんですよ。春になるとツバメの巣を観察してから電車に乗って…、のどかでしたね」と、笑みを浮かべて話す小林さん。 「緑と土の香りを感じてゆったりできるので、休みの日はよく散歩しています。公園のベンチに座っていると猫がひざに乗ってきたりして。猫は大好き! 猫語も話せるくらいですから(笑)。でも、残念なことに猫アレルギーなんですよ」 取材に同席した、ねりま観光センターのねりコレキャラクター「ねりこ」を、「かわいい!」と言って抱っこしてくれました。なんとも気さくな小林さんです。

海外から見ると、日本人が思う以上に日本はスゴイ!

女優という仕事柄、日本各地はもちろん海外を訪れる機会も多い小林さん。世界80以上の国や地域で放送され、いまだに大ヒットしている「おしん」のプロモーションで、2017年はインドネシアやスリランカを訪問しました。アメリカ留学の経験もあり、時間ができると趣味の旅行で世界を巡っているそう。2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会を前に、ここ練馬でも訪日旅行者が増えていくことが予想されますが、広い視野から見た日本の魅力についてお聞きしました。 「海外の方は、日本人が思っている以上に日本の繊細さやテクノロジーについて、スゴイと思っています。例えばローカルなサービスエリアでも洗面所で普通にお湯が出たり、トイレの便座は温かかったり。飲食店でおしぼりが出てくるのも素敵なおもてなしですよね。ひとつの自動販売機に温かい飲料と冷たい飲料の両方が入ってるのを見ると、外国の方は相当びっくりされますよ」 日本にいると当たり前になっていることも、海外の人から見れば新鮮なものなんですね!

アニメやマンガをきっかけに、練馬に訪れてほしい

アニメやマンガをきっかけに、練馬に訪れてほしい 画像

「さらに海外で実感するのは、日本製のアニメーションが大きな魅力となって注目されていることです」 幼い頃、大泉学園にあった東映の児童劇団に入ったのは、バレエがしたかったから。これが芸能界との関わりの第一歩だったという小林さんは、当時からアニメにも馴染みが深かったようです。 「海外の若い人たちは、アニメやマンガで日本の文化や歴史を知ることが多いんですよ。熱狂的なファンが、来日することも珍しくありません。そのアニメの中心地のひとつが練馬区ですから、とても誇らしく、うれしいことです」

緑豊かな練馬、愛着をもって住んでいます

緑豊かな練馬、愛着をもって住んでいます 画像

海外や区外の人が練馬に遊びに来てくれたら、小林さんなら練馬のどんな魅力をアピールしますか? 「やっぱり緑豊かな自然があることですね。長年住み続けて感じますが、何ものにも代えがたい魅力です。都心はもちろん便利ですが、私にとっては仕事をする場。都心とのほどよい距離感で、練馬に帰ってくるとホッとするんです。心がリセットされる感覚。若い頃はもっと都心に住みたいと思ったこともありますが、年を重ねて、もう練馬から離れたいとは思いません。海外の人が練馬に遊びに来て、アニメが目的だったとしても周囲に目を向けて、自然をゆったり感じてほしいなと思います!」

商店での会話など、人の温かさは格別です

商店での会話など、人の温かさは格別です 画像

「練馬には商店街も多いですよね。大型ショッピングモールでは味わえない、お店の人との会話に温かさを感じます。人と接することって楽しいし、深く記憶に残ります。『どこそこに行きました』『インスタ映えする写真を撮りました』というだけではなくて、日常でも旅行でも心に残る思い出を作ってほしい。練馬は他の土地よりも、人の温かさやお客さんを歓迎する気持ちが強いんじゃないかなって感じています」 区内の天然温泉である「久松湯」や「豊島園 庭の湯」もおすすめスポットに挙げ、「温泉があるなんてすごいですよね」とちょっぴり興奮気味。さらに、「区内の美術館も面白いですし、文化センターでもいろいろな催しをやっていて、文化的なことにも力を入れている点も見逃せないと思います」と練馬の良さを挙げてくれました。

女優として、今後を見つめて…

女優として、今後を見つめて… 画像

女優としての思いを伺うと、「どんな仕事がきても対応できるように、普通の生活を大切にしています」とのこと。電車やバスに乗り、店で買い物をして、近所を散歩して、お友だちと食事をする…そんな生活を心がけているそうです。 「当たり前の生活がわかる気持ちを持っていないと、お芝居でも、インタビューをする時でも、うまくいかない。芸能界というと華やかな世界だと思われがちですが、どんな仕事にも責任が伴いますから、決して特別な仕事ではないんですよ」 定年がないのがこの仕事の魅力だと語る小林さんは、今後、女優としてどういう活動をしたいと思っていらっしゃるのでしょうか。 「年齢によってできる役柄が移行していくので、とても面白いですね。初舞台の時に大変お世話になった森光子さんのお芝居を拝見したら、ただ『楽しい』だけではなく、普段と違う空間に連れて行ってくださった。感動できる何かがきちんと演技に乗せられていたんです。私も、例えば喜劇・コメディを演じるとしても、人としての気持ちを入れた『感動できるコメディ』みたいなものを、やっていけたらいいなと思っています」

地元で活躍する人に、インタビューする醍醐味

地元で活躍する人に、インタビューする醍醐味 画像

現在、地元のケーブルテレビJ:COMで、練馬の著名人を紹介する「練馬人図鑑」のMCも務める小林さん。 「『練馬人図鑑』は、地元で活躍されている方にお会いできる楽しい時間です。団体の代表者やご商売されている方、芸術関係の方など職業もさまざま。同じ区民として、毎回ワクワクしながらお話を伺っています。人の魅力はもちろん、練馬の魅力を伝えていけるように心がけています」 J:COMの番組ご担当者によれば、小林さんは「練馬人図鑑」の収録前は用意された資料の他にも、ご自身でテーマをかなり調べてより深いインタビューができるように努めていらっしゃるとのこと。対話や出会いを大切にされ、どの仕事にも全力投球の小林さんから、「人が好き」という温かさがあふれていました! 小林綾子オフィシャルブログ「A-Square」 https://ameblo.jp/ayako-kobayashi-blog/ J:COM「練馬人図鑑」 https://jinzukan.myjcom.jp/nerima/ (上から6枚目の写真は小林綾子さんの提供です)

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