特集記事 Reviews
編集部員Kです。
最近、気温が高い日が続いていますね。
「練馬は暑い!」というイメージを持っている人も多いかと思います。
今回は、そんな暑さを忘れさせてくれる甘味の名店をご紹介いたします。
知る人ぞ知るかき氷の名店
大泉学園駅南口から3分程歩いたところに、かき氷の名店として知られる「甘味処 華樓」があります。
かき氷好きが日本全国からやって来て、真夏には行列ができるほど。
ということで夏本番を迎える前に行ってきました。
静かな趣ある店内です。
テンションが上がりますね!
早速かき氷を注文!
宇治金時白玉ミルク(800円/税込)を注文してみました。
すごい!
氷が沈みこんでしまうほど、金時豆が乗っています。
一口食べると抹茶の良い香りが鼻に抜けました。
なんと、宇治抹茶シロップは注文されてから作っているそうです。
抹茶の粉末とシロップと混ぜ、香りが逃げないうちに氷にかけて提供されます。
かき氷シロップも鮮度が大切なんですね。
金時豆はふっくら柔らかく炊かれて、甘すぎない絶妙な味付け。
和菓子職人の経歴を持つご主人が、丁寧に仕込んだものです。
「『宇治金時かき氷』と言いつつ小豆をのせてるお店もあるけれど、
うちは正真正銘の金時豆を使っているんだよ」と奥様が教えてくれました。
金時豆は粒が大きい分、小豆より仕込みに時間がかかるのだとか。
大きな白玉団子は、ご主人がもち米から作ったもの。
もちもちとしていながら、とろりとした舌ざわりです。
こちらのお店のかき氷、なんと1年中食べられます。
「真冬でも注文してくれる人がいるから。がっかりさせられないものね」とのこと。
確かに、これは1度は食べてみるべきかき氷です。
たっぷりのった金時豆や大きな白玉は食べごたえ十分。
デザートやおやつというより、まるで軽食のようなボリューム感です。
もう一つの名物
「甘味処 華樓」には、もう一つの看板メニューがあります。それはホットケーキ。
ホットケーキと飲み物のセット(800円/税込)を注文しました。
このホットケーキは、ご主人が和菓子職人をしていた頃使用していた
どら焼き用の銅板を使って焼き上げています。
焼き色も、生地の膨らみも、フライパンで焼いた時と全然違うそうです。
焼きムラ一つないきつね色のホットケーキ、しかも綺麗なまん丸です。まさに職人技。
ふっくらとした生地は甘さ控えめで、蜂蜜をかけてちょうどいい甘さです。
トッピングはバターと蜂蜜のみとシンプルですが、心に残るホットケーキです。
今でこそホットケーキ・パンケーキ店が多く、市販のミックスを使えば家庭でも簡単に作れてしまいます。
しかし、年季の入ったこだわりの道具、磨き上げられた職人技で焼かれたこのホットケーキは、
まさに「ハレの日のご馳走」という印象。
70歳を機にお店をオープン!
元々和菓子職人だったご主人。
「これからは洋菓子の時代だ!」と、約50年前に現在の場所でケーキ店を始めました。
洋菓子職人として30年以上ケーキを作り続けてきたご主人。
2003年、ご主人が70歳になったのを機に、ケーキ店を営んでいた場所と同じ地に「甘味処 華樓」をオープンしました。
開業から14年。
今年でご主人は84歳、奥様は80歳。
そんな年齢を感じさせないほどお元気です。
おじいちゃんっ子・おばあちゃんっ子のあなたにこそ来てほしい
たまたま来店していた10年来の常連さんに、お話を聞くことができました。
「このお店の魅力は、メニューもそうだけど、やっぱりおじちゃんとおばちゃん。
2人の人柄に惹かれて通っています。」
なるほど、確かに!
商売っ気の無い、のんびり・ゆったりとしたムードの店内。
そんな雰囲気を醸し出せるのも、ご夫婦の人柄の賜物なのでしょう。
テレビの音もBGMも無い店内。
至るところに飾られたご主人自慢のミニ盆栽。
ご夫婦の心和む会話。
田舎のおじいちゃん・おばあちゃん家に遊びに行ったような感覚です。
甘味やケーキも勿論美味しいですが、是非ご夫婦との会話や店内の雰囲気も楽しんでみてください。
おじいちゃんっ子・おばあちゃんっ子(だった大人の皆さん)にお勧めしたいお店です。
甘味処 華樓
住 所:東京都練馬区東大泉5丁目41番6号
電話番号:03-3924-5724
営業時間:午前11時~午後8時
定 休 日:毎週水曜日
*未就学児の入店はご遠慮いただいています。