カプセルコース Course
031 視点を変えて探す&楽しむ!練馬トリビア
知らなければ見過ごしてしまうような小さな発見って、なんだか得した気分になりませんか?それは、立ち止まったり、奥へ入ってみたり、耳を澄ましてみたりと、普段と少しだけ行動のリズムを変えることへのご褒美かも。ささやかな3つのトリビアをご紹介します。
SPOT1.「石神井氷川神社」
令和2年(2020)に完成した儀式殿の向いにある小さな水盤には、享保12年(1727)の銘と「石神井郷鎮守社御手水鉢」とあり、この神社がずっと地域の総鎮守である事がわかります。この水盤、水琴窟になっているのはご存知ですか?移設の際に宮司が仕掛けた心にくい演出。境内で静かに耳を澄ますと軽やかな音色が響きます。
SPOT2.「西中山妙福寺」
梵鐘で知られる妙福寺ですが“庫裡(くり)”と呼ばれる寺務所自体も元禄14年(1701年)にできた建物で、天井を見上げると傘(からかさ)造りと呼ばれる美しい構造が確認できます。そこに飾られる立派なお駕籠は、豊臣秀吉の姉が出家し開いた門跡寺院から当時贈られたそうで、区の文化財に登録されています。
SPOT3.「筋違橋の親柱」
車の往来が盛んな千川通。ちょうど乾物屋さんの前と、道路を挟んだ反対側にガードレールに紛れてひっそりと石の柱があるのを知っていますか?これは昭和15年頃にあった小さな橋の名残。現在は完全に暗渠となっていますが、かつての農村風景と豊かな川の活用、そして区の発展を彷彿とさせるささやかな足跡です。